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2016/11/29

子どもの病気「くる病」発症する原因とは

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子どもの病気「くる病」発症する原因とは

くる病は、現在増加傾向にあるといわれている子どもの病気です。くる病の原因となっているのは、ビタミンDが不足していることや、カルシウムが足りていないことです。現代は栄養が摂取できる環境であるのに、なぜくる病は起きてしまうのでしょうか。

くる病とは

くる病というのは、小児の骨の発育期にカルシウムがしっかりと骨に沈着されることができないために、硬いしっかりとした骨ではなく、軟らかい骨が増えてしまっている状態のことです。この骨の形成により起こる症状としては、骨の成長障害や軟骨部分や骨格の変形です。

くる病の原因

原因は、大きくわけて3つに分類されます。それは「カルシウム不足」「リンの不足」「ビタミンDの不足」です。骨を作るために必要になるのがビタミンDです。
カルシウムとリンをしっかりと体の中に吸着させていくために、ビタミンDが必要になります。カルシウムとリンが不足すると骨自体が作られません。ビタミンDが不足すると、カルシムとリンがあっても骨が柔らかくなってしまいます。

カルシウム、リン、ビタミンDの3つをしっかりと摂取することで、くる病を防ぐことができます。カルシウムとリンは毎日の食事から摂り入れることができるので、特にビタミンDの摂取が重要です。

カルシウム不足の影響

カルシウムは骨に関係するだけではなく、筋肉や神経の働きを保つ働きもあります。そのためカルシウムが不足すると、骨のカルシウムを体はどんどん取り出していきます。そうすると骨からカルシウムが不足し、骨が弱くなります。

体からカルシウムが不足すると、筋肉や神経が働かなくなります。妊娠中お腹の中にいる胎児や小児は、体を作り成長していくために多くのカルシウムが必要になります。

リン不足の影響

リンは摂取しづらい栄養素ではなく、さまざまな食べ物に含まれている栄養素です。そのため、きちんと毎日の食事を摂っていればリンが不足することは滅多にありません。リンが不足する「低リン血性」という遺伝性の病気がありますが、これが原因となるくる病を「低リン血性くる病」といいます。

ビタミンD不足の影響

ビタミンDは食べ物から摂取するだけではなく、日光に当たることで体内に生成されます。くる病の原因で多いのが、このビタミンDの不足です。母乳だけの子育てはビタミンDが不足してしまいます。
母乳で子育てをすることは母子ともに良い影響がありますが、ビタミンDが少ないという欠点もあります。
日光浴のやり過ぎは、肌に負担を掛けるため良くないのですが、程よく太陽の光に当たることは健康のために必要です。

<まとめ>
くる病を予防するために必要なのはカルシウム、リン、ビタミンDをバランスよく摂取していくことです。また、適度な日光浴が必要になります。親子で天気の良い日にお出かけをする機会などを作り、自然に太陽の光を浴びましょう。家族の楽しい時間も過ごして、くる病の予防もし、気持ちも体も健康でありたいですね。

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