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2016/11/29

赤ちゃんの病気・合指症(ごうししょう)の原因と治療法

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赤ちゃんの病気・合指症(ごうししょう)の原因と治療法

合指症(ごうししょう)は、約1000~3000人に1人の確率で発生する先天的奇形の一種です。症状の重さには個人差がありますが、隣り合った手足の指がくっついているのが特徴です。今回は合指症の症状と原因、そして治療法について解説します。

合指症は、生まれつき指がくっついている病気

先天性奇形のひとつ・合指症(ごうししょう)は、生まれつき隣り合った指がくっついている病気です。約1000~3000人に1人の確率で発生し、手なら中指と薬指、足なら2番目と3番目の指がくっついた状態が特に多いです。症状の重さは個人差が大きく、指の間の水かきが少し高い程度から全ての指がくっついた状態まで様々です。3本以上の指がくっついている場合は、多合指と呼ばれます。
合指症だけが単独で起こる場合もあれば、先天奇形症候群の症状のひとつとして合指症が起こる場合もあります。

□皮膚性合指
指が皮膚のみでくっついており、皮膚の中ではそれぞれの指が独立している状態です。

□骨性合指
指の骨同士がくっついた状態です。皮膚性合指より症状が重く、指の動きがかなり制限されます。また、爪同士がくっつくのも特徴です。

合指症は、胎児期の細胞分化異常が原因で起こる

手足の指は、妊娠6~8週ごろに形成されます。
手足が作られるとき、まず手足の元になる組織の固まりができます。その後、指の間の細胞が自然死(アポトーシス)することで指が形成されます。この時に何らかの原因で細胞分化がうまくいかないと、合指症の原因になります。

□合指症が起こる原因
合指症が起こる原因ははっきり特定されていませんが、現在考えられているおもな要因は以下のとおりです。
・遺伝子・染色体の異常
・妊娠中の喫煙
・遺伝

合指症の治療には、指を切り離す手術が必要

指を切り離して正常な状態に近づけるため、6カ月~3歳頃に全身麻酔による手術を行います。出生後すぐに合指症の手術をすることはありません。指が小さすぎると手術が難しく、また月齢が低いと術後の固定が難しいためです。

□合指症の手術方法
?ただ指の間を切り離すだけでは、成長とともに再発・変形する恐れがあります。変形を防ぐため、まず指を切り離してから新しい皮膚を移植する必要があります。術後しばらくはギブスなどで固定し、ギブスが取れたらリハビリを行います。
骨性合指の手術は皮膚性合指の手術より難易度が高く、指の発達を妨げないよう皮膚性合指より早めに行われます。

合指症は隣り合った指が生まれつきくっついている病気で、皮膚だけがくっついた皮膚性合指症と骨ごとくっついた骨性合指の2種類に大きく分かれます。原因については遺伝子・染色体の異常や妊娠中の喫煙などさまざまな説があり、まだはっきり解明されていません。合指症の治療には、くっついた指を切り離す手術が必要です。


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