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2016/11/29

子どものおたふくかぜの治療法と、治るまでの過ごし方

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子どものおたふくかぜの治療法と、治るまでの過ごし方

今回は、子どものおたふくかぜの治療法と治るまでの過ごし方について解説します。おたふくかぜはウイルスが原因で起こる病気ですので、治療に専念するのはもちろん家族や身近なお友達にうつさない対策をすることも大切です。

おたふくかぜの治療は、対症療法が中心

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスが原因となって起こります。ウイルスには抗生物質が効かず、ムンプスウイルスに効く抗ウイルスは現在のところありません。そのため、治療は対症療法が中心になります。

□対症療法に使用する薬
発熱や痛みを抑えるために、解熱鎮痛剤が処方されます。解熱鎮痛剤に頼りすぎると本来の免疫機能を妨げる恐れがあるため、症状が強い場合のみ使用します。
痛みで食事が思うようにできず、さらに発熱で汗をかくため、脱水症状になることがあります。脱水症状が強い場合は、点滴で水分と栄養を補給します。
また、合併症予防のために抗生物質を使うこともあります。

おたふくかぜが治るまでの過ごし方と出席停止期間

症状がおさまるまで、自宅で安静にして過ごします。痛みがある場合は、保冷剤や冷たいタオルなどで冷やすと痛みが和らぎます。

□痛みがあるときに食べやすいもの
耳下腺(舌下腺)が腫れるおたふくかぜの場合、口を開けたりものを飲み込むと痛みが起こります。のど越しがよく柔らかいものを少しずつ食べて、栄養を摂りましょう。飲み物を飲むときは、ストローを使うとよいでしょう。
唾液腺が刺激されると痛みが強まるので、酸味・辛味が強いものや飴などは避けましょう。

【食べやすいもの】
・ポタージュスープ
・ヨーグルト
・ゼリー
・プリン
・豆腐
・柔らかめのうどん(短く切ると食べやすい)

【避けたほうがよいもの】
・辛味や酸味が強いもの
・味が濃いもの
・熱いもの
・よく噛まなければならないもの
・飴

□出席停止期間について
おたふくかぜは、第二種感染症に指定されています。腫れが始まってから5日経過し、かつ全身の状態がよくなるまでは出席停止期間となります。学校や幼稚園・保育園の方針によっては、登校・登園時に医療機関が発行した許可証が必要になることもあります。

家族や周囲への感染拡大予防も重要

子どもがおたふくかぜにかかったら、家族や身近なお友達にうつさないよう注意が必要です。ムンプスウイルスの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。100%感染を防ぐことは難しいものの、以下の点に注意するだけでも効果があります。
・こまめに手洗い・うがいをする
・看病する際はマスクをつける
・タオル・食器の使いまわしを避ける
抵抗力があれば感染しても症状が現れませんが、知らないうちに感染を広げてしまうこともあります。「過去にかかったから」「予防接種を受けたから」といって油断せず、家族全員で感染拡大を防ぎましょう。

□予防接種は早めに受けておく
おたふくかぜワクチンを接種すれば、高確率で発症を予防できます。万が一発症しても、軽い症状ですみます。
ワクチンの効果はすぐには現れないため、身近におたふくかぜ患者が出てから接種してもあまり効果は期待できません。1歳を過ぎたら1回目の接種が可能になるので、集団生活が始まる前に早めに接種しておきましょう。

現在おたふくかぜの特効薬は開発されておらず、治療は対症療法がメインになります。症状がおさまるまでは自宅で安静にし、のどごしの良いもので栄養を摂りましょう。治療だけでなく、周囲への感染拡大予防も重要です。ウイルスへの抵抗力があっても、知らないうちに感染してしまうことがあります。「自分は大丈夫」と油断せず、家族一人ひとりがしっかり予防しましょう。

【参考記事URL】
http://pro.saraya.com/kansen-yobo/column/nakano/013.html
http://www.know-vpd.jp/children/va_mumps.htm


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