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子どもがかかりやすい溶連菌感染症の原因と感染経路

溶連菌感染症は子どもがかかる可能性が高い病気の1つです。溶連菌は感染力が強く、症状が現れない場合もあります。そのため、周りに溶連菌感染症患者がいないと自己判断せず、予防のための対策を講じることが大切です。今回は、溶連菌感染症の原因と感染経路について解説します。

溶連菌感染症の原因

溶連菌は溶血性連鎖球菌の略称です。α溶血とβ溶血という2種類の溶連菌があり、それぞれいくつかの群に分類されます。人に感染するβ溶血の溶連菌は、A~C群やG群などです。溶連菌感染症のほとんどが、A群β溶血性連鎖球菌によるものだといわれています。溶連菌は咽頭に感染し、咽頭炎や扁桃炎などの原因になります。また、皮膚に感染すると伝染性膿痂疹(とびひ)という伝染性の水泡が現れます。患部を掻いた爪で他の部位を掻くと、瞬く間に広がるのが特徴です。

溶連菌は感染力が強い

溶連菌は感染力が強いため、感染しやすい幼児期から学童期の子どもがいる家庭では注意が必要です。特に高熱が出ている場合は感染力が高いので、患者の家族はマスクの装着や手洗いうがいを徹底しましょう。

溶連菌の感染経路

溶連菌は鼻や喉、胃腸などの粘膜から体内に侵入します。溶連菌は感染者の鼻水や唾などに含まれています。これは、溶連菌が体内に侵入することで防御反応が起こり、溶連菌を追い出そうとして鼻水や咳を誘発させるためです。咳やくしゃみによって空気中に放出された飛沫は、約1~2mの範囲にまで届くといわれています。また、溶連菌が付着した食品の摂取が原因で感染することもあるので注意が必要です。伝染性膿痂疹を伴う場合は、健常者と皮膚が触れ合わないよう注意し、タオルも自分専用として使いましょう。

症状が現れない場合がある

溶連菌に感染しても症状が現れず保菌者になる場合があります。保菌者でも、他人に溶連菌をうつす可能性があります。
溶連菌による咽頭炎を発症した子どもは、1年以内に再発する可能性があります。1カ月以内に再発した場合は、溶連菌を排除し切れていないことが原因だと考えられています。また、感染した溶連菌とは異なる種類の溶連菌に再び感染することもあります。溶連菌に対する抗体が作られる前に治療したために、抗体による防御ができずに再発する場合もあります。

<まとめ>
溶連菌感染症は、飛沫感染だけではなく食品を介して感染することもあります。帰宅後は必ず手洗いうがいをすることが大切です。また、再発する可能性もあるので、症状が現れた場合はただの風邪だと見過ごさずに受診しましょう。


2016/11/29

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