腸重積

子どもの腸重積に必要な治療法と治療費はどのくらい?

腸重積は突然発症するケースも多く、痛がる子どもを抱えて病院へ駆け込むことがあります。腸重積は放置しているとあっという間に重症化してしまうため、早期発見と早期治療が重要な病気です。ここでは、こどもの腸重積に必要な治療法や治療にかかる費用について解説します。

腸重積の治療は早ければ早いほど回復しやすい

腸重積とは腸が重なり合い様々な異常を引き起こす病気です。腸が折れ曲がったように重なっているため、消化中の食べ物が腸を流れる途中で詰まり、腸が締め付けられた状態になります。すると腸の血行が悪くなり、血液に乗って腸まで届けられていた酸素や栄養が不足します。さらに悪化すると腸自体が腐っていき、出血を起こすようになります。腸重積はこれらの異常が数日間で起こるため、早期発見が治療の重要な鍵となります。反対に、24時間以内に治療が出来ると劇的に回復するケースも多く、治療は早ければ早いほど高い効果が期待出来ます。

腸重積の治療法は症状の進行に合わせて変わる

腸重積の治療で多く用いられるのが高圧浣腸です。高圧浣腸とは、肛門から腸に向けてチューブを挿入し水圧や空気圧を利用して腸内を洗浄する治療法です。造影剤を入れてX線レントゲンを取り、診断と治療が同時に行なわれます。重なり合っていた腸が押し出され、小腸まで造影剤が流れたことが分かれば治療が完了します。その他に以下の治療法があります。

・腸に空気を入れて重なった腸を押し戻す治療法
・生食などの液体を入れて重なった腸を押し戻す治療法

高圧浣腸は症状に気付いてから72時間以内であれば効果が期待出来る治療法です。さらに数日経って粘血便が出ている場合や高圧浣腸でも回復が見られない場合には開腹手術で腸を出し、適切な位置に戻す治療法が行なわれます。

腸重積の治療で手術が必要になる確率は?

腸重積の治療では、症状に気付いてから24時間以内に治療が出来れば約8割の子どもは回復するといわれています。一方で、残りの2割前後の子どもは高圧浣腸などの治療法で回復せず、開腹手術が行なわれます。腸が傷んでいる場合や腐っている場合には腸の一部を切除し正常な腸を繋げる手術が必要です。手術が必要だと診断された場合は一刻を争うため、両親の早い決断が必要となります。

腸重積の治療にかかる費用はどのくらい?

腸重積の治療にかかる費用は治療法や病状の回復状況によって変わります。腸重積は一度発症した子どもの約1割に再発する病気といわれ、治療後数日や数時間で再発したり何度も繰り返す子どももいます。完全に治療が終わるまでどの程度かかるか予測が難しいため、治療費の心配が後を絶ちません。健康保険など医療保険に加入していないと全額自己負担になるため、出産後に必要な手続きを完了しておきましょう。また、子どもの医療費は各市町村へ申請すれば助成される「乳幼児医療費助成制度」があります。申請するだけで医療費が全額または一部免除になるため、自己負担額を大きく減らす事が出来ます。腸重積は出生半年を過ぎると発症率が上がるため、早めに手続きを済ませておきましょう。

まとめ
腸重積の治療は手術無しで回復するケースが多い反面、再発しやすいため注意が必要です。重症化すると治療が長期化し治療費がかさむだけでなく、子どもへの肉体的・精神的負担が大きくなります。腸重積の特徴はいつもと違う腹痛の症状です。異変に気付けるよう、普段から子どもの様子を観察する習慣を付けましょう。また、子どもの医療費に必要な手続きは出産後なるべく早く完了しておくことが大切です。


2016/11/29

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