不妊の悩み

凍結胚盤胞移植の次はどのような不妊治療があるの?

赤ちゃんを自然に授かることが出来ず悩む人々のため、様々な不妊治療や研究が行われています。凍結胚盤胞移植で妊娠に至らない場合、次の段階としてはどのような方法があるのでしょうか。

不妊治療に関する相談:「妊娠の確率を上げる治療法について」

4回の凍結胚盤胞移植でも妊娠に至らず、違うことにチャレンジしなければ妊娠は難しいと感じています。二段階胚移植や二個同時移植などで妊娠の確率が上がるなら、ぜひ挑戦したいと思っています。SEET法は私の通うクリニックでも行っていますが、さほど妊娠率は上がらないと言われました。本当でしょうか。(40代・女性)

それぞれの治療法の違い

次のステップを模索している相談者さんですが、不妊治療の次の段階として二段階胚移植、二個同時移植、SEET法など、様々な治療法があるようです。それぞれの治療法には、どのような違いがあるのでしょうか。

二個同時移植は現在学会で禁止されていることから、現在では基本的に勧められることはないかと思います(看護師)。
二段階胚移植についてご説明します。まず、受精卵を一つ子宮内に移植します。すると子宮は着床の準備を始めます。体外で培養し続けた他の受精卵を、着床しやすくなった子宮内に移植するというのが二段階胚移植です。(看護師)
SEET法は、まず体外で5日間培養して胚盤胞まで成長させた受精卵と、その受精卵から放出された分泌物を含む培養液を凍結保存します。そして、移植の周期で受精卵が放出した分泌物を含む培養液を解凍して子宮内に注入し、子宮が胚を受け入れやすい状態にしてから解凍した受精卵を一つ移植するという方法です。(看護師)
二段階胚移植は、妊娠率を大きくアップさせる治療法として注目を集めました。現在は胚移植数が原則一つになっているため、SEET法に進化して治療が行われています。(産科婦人科医師)

妊娠率が高い方法とは?

研究は継続されていますが、今の流れとしてはSEET法が主流のようです。しかし、相談者さんが担当医にSEET法でも妊娠率は上がらないと言われている点は気になるところです。実際、数値的にはどうなっているのでしょうか。

二段階胚移植の妊娠率は、約60%というデータがあります。(看護師)
SEET法の着床率は92%と言われています。(看護師)
SEET法では着床率が92%、臨床妊娠率が80%と高くなりましたが、妊娠率は二段階胚移植と変わらないとも言われています。(産科婦人科医師)
妊娠の確率を上げたいのであれば、SEET法でしょう。ただし、データとしてはSEET法の方が確率は高いのですが、妊娠確率が変わらないという事は、その先生が実際に経験した上での答えであり、一つの事実でもあると考えます。(看護師)
最近は多胎のリスクを避けるため、SEET法を行う病院が増えているようです。多胎を希望せず妊娠率を上げたいのでしたらSEET法が良いかと思いますが、どちらを選ぶかは家族や主治医と慎重に話し合って決めてください。(産科婦人科医師)

着床率と妊娠率、データの示す地点は異なります。また、あくまでも確率の問題ですから、SEET法、二段階胚移植、どちらが良いとは医療従事者でも断言出来ない様子です。


2016/12/06

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