不妊の悩み

不妊治療による出産後、次の子の妊娠について

長い妊娠期間を経て出産したママの中には、出産後すぐに次の子が欲しいと思う方もいらっしゃるでしょう。不妊治療により妊娠・出産したママの場合、はたして次の妊娠でも不妊治療が必要なのでしょうか。

ママからの相談:「次の子の妊娠にも不妊治療が必要ですか」

多嚢胞性卵巣のため、不妊治療で第一子を授かりました。すぐにでも次の赤ちゃんが欲しいのですが、不妊治療を受けていた場合は次も難しいでしょうか。また、不妊治療には断乳と生理再開が条件と言うのは本当ですか。断乳は自分の意思で出来ますが、生理再開まで待ちきれません。すぐに治療を開始してはだめなのでしょうか。(30代・女性)

次の妊娠も難しい?

不妊治療の末に第一子を授かったという相談者さんですが、多嚢胞性卵巣症候群という疾患を抱えている場合、次の妊娠にも必ず不妊治療が必要なのでしょうか。

多嚢胞性卵巣症候群で不妊治療を受けられた経緯があるのであればご存じかと思いますが、多嚢胞性卵巣症候群には対症療法はありますが、根本的な治療法がありません。(看護師)
多嚢胞性卵巣症候群は、自然妊娠しにくく排卵が難しい状況です。しかし多嚢胞性卵巣症候群でも自然妊娠することもありますし、人工授精などでの妊娠の可能性は十分あります。(看護師)

今の段階では不妊治療は難しい

不妊治療は必須ではないようですが、排卵や自然妊娠が難しいことは間違いないようです。では、まだ生理が再開していないという段階でも、不妊治療をスタートすることは出来るのでしょうか。

母乳栄養を行っていると、プロラクチンというホルモンが分泌されて排卵が抑制されるため、生理の再開が遅れがちです。産後半年ほどで離乳食が始まって授乳回数が減り、生理が再開する頃には体調も回復してホルモンバランスも整い、妊娠により適した子宮環境になります。もう少し待ってみましょう。(産科医師)
生理が再開していないということは排卵が起きていませんし、排卵がなければ妊娠出来ません。また、まだホルモンバランスも整っておらず、子宮環境も戻っていない状態ですから、現時点での不妊治療は難しいとお考えください。 (産科医師)
2人目の不妊治療の目安は、基本的には産後1年を経過してから、生理が3回来てからと言われています。(産科医師)
授乳中にはホルモン剤が使用出来ないので、不妊治療のためには断乳しなければなりません。お母さんのお気持ちもわかりますが、いきなりおっぱいから離される赤ちゃんのことも考えてあげてみてください。(産科医師)
多嚢胞性卵巣症候群の治療は、漢方薬を使った方法もあります。まずは、なるべく早く妊娠したいという気持ちを医師に伝えることで、何かしらすぐに始められることがあるかもしれません。一度、病院で相談をしてみてはいかがでしょうか。(看護師)

漢方薬などでの治療もあるようですが、多くの医療関係者からは、生理が再開してより妊娠に適した状態になるまで待つことが推奨されています。まずは目安である産後1年、3回目の生理まで待ってみてはいかがでしょうか。


2016/12/07

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