不妊の悩み

流産がきっかけで不妊症になることはあるの?

2人目の子どもを流産して以来、努力しているにもかかわらずなかなか妊娠出来ません。原因として、流産をきっかけに不妊症になったのではないかという悩みが寄せられました。流産と妊娠、そして年齢との関連について、専門家の皆さんのアドバイスを見てみましょう。

ママからの相談:「1回流産を経験してからなかなか妊娠出来ません」

1人目が授かり婚で無事に出産しましたが、それから1年後に2人目を流産してしまいました。それから1年程度経つのですが、なかなか子どもが出来ません。今では排卵日などを調べて、前以上に努力しているにもかかわらず妊娠に至らないので、流産をきっかけに不妊症になってしまったのではないかと不安でしかたがありません。まだ20代なのですが、年をとった事も関係があるのでしょうか。(20代・女性)

流産で不妊になることはまずありません

流産しても、適切な処置が行われていれば不妊の原因になることはないようです。不妊には様々な要因が関係しており、1人目と2人目、3人目の出来やすさに違いがあることも珍しくありません。

女性側の不妊の原因は、卵巣機能の低下やホルモンバランス、卵子の老化、ストレスなどがあります。流産は妊娠22週未満で妊娠が終わることですが、一度流産しても適切な処置を行っていれば、不妊になることはまずありません。また妊娠初期の流産は受精卵に問題があり、お母さんがいくら努力しても防ぐことが出来ません。(産科医師)
「1人目・2人目は難なく妊娠・出産することは出来たのに、3人目がなかなか妊娠しない」という例もあれば、「1人目は人工授精(体外受精など)でようやく授かったのに、2人目は何の治療もしなくても妊娠出来た」という例もあります。このように妊娠は複雑なものです。(看護師)

現時点では年齢による影響は考えられません

20代では、加齢によって妊娠しにくくなっているという可能性は考えにくいようです。不妊症になったのではと不安で仕方がないということですが、そのような不安や焦りが妊娠しにくい原因になっていることも考えられます。

年齢を重ねるごとに卵子の質が少しずつ低下して妊娠しにくくなることはありますが、20代や30代前半で大きく影響することは考えられないので、年齢的なものは影響していないと思います。(看護師)
現在妊娠に向けて努力されているようですが、妊娠したいという焦りやプレッシャーがストレスになって妊娠しないこともあります。何年も不妊治療を行っても妊娠しなかった夫婦が、諦めて不妊治療を止めた途端、妊娠したケースもあります。お気持ちは理解出来ますがあまりこだわらず、少し気持ちに余裕を持ちましょう。心配でしたら、不妊外来を受診してください。(産科医師)

流産しても、適切に処置されていればそれが原因で不妊症になることはありません。流産には様々な原因がありますが、20代の現時点で年齢的な要因が影響していることは考えにくく、妊娠出来ないことに対する不安や焦りがストレスとなって妊娠を妨げている可能性が考えられます。気持ちに余裕を持つように心掛けると共に、不妊外来を受診して専門家の意見を仰ぐのも良いかもしれません。


2016/12/08

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