更年期障害

20代でも!? 「若年性更年期」の症状を確認しておこう

「若年性更年期」というコトバをご存知でしょうか?
更年期と聞くと、40代後半から50代前半の閉経前後だと考える人が多いでしょう。
しかし最近では、30代ばかりか20代の女性でも症状を感じる場合があります。
これが若年性更年期。
今回は若年性更年期障害について解説しましょう。

30代にみられる若年性更年期とは

卵巣の機能が衰えはじめると、女性ホルモンの量が減り、ホルモンバランスが崩れ、
身体的、精神的にいろいろな症状がでます。このことを一般的に更年期障害と言います。

43歳未満で自然に閉経した状態になる「早発閉経(※1)」に至る若い女性は少数ですが、
ストレスや無理なダイエットによって「続発性無月経(※2)」になる女性は少なくありません。
この状態が続いた結果、実際の更年期のように早く閉経してしまう女性もいるのです。
そして無月経の状態が続くと、更年期障害のような症状を引き起こすので、
「若年性更年期障害」と言われるようになりました。

無月経は、20~30代の女性にとっては身体からのSOSです。
早急に検査を受け、治療をする必要があります。

※1早発閉経とは

生理がこない状態を無月経と呼びますが、
一般的に、12か月以上無月経の場合を「閉経」とみなしています。
日本産婦人科学会は、早発閉経を「閉経が43歳未満までに起こること」と定義しています。

早発閉経は、卵巣内の卵胞がほとんど消失してしまい自閉経を迎えたものと、
卵巣にまだ卵胞が存在するにも関わらず、
脳下垂体から分泌されるゴナドトロピンの反応が低下してしまい、
無排卵・無月経を呈するものの2つがあります。

早発閉経は、遺伝性疾患、甲状腺機能低下症などの
自己免疫性疾患、化学療法や放射線療法の影響など、
原因が特定できるものもありますが、はっきりと原因がわからないものがほとんどです。
なかには、喫煙、過度なダイエットによる栄養バランスの乱れ、
アスリートなどに見られる過度な運動、極端な菜食主義など、
明らかに生活習慣が影響を与えていると考えられるものもあります。

※2 続発性無月経

継続していた月経がなんらかの影響で3ヶ月以上来なくなった状態を言います。
脳の視床下部からでるホルモンが機能不全になり、無月経を起こします。
自覚症状は、無月経以外にはありません。
原因としては、多のう胞性卵巣症候群、シーハン症候群、
人工妊娠中絶やホルモン療法などがあげられます。
その他、精神的ストレスや急激なダイエット、過度の運動、過食や拒食などの影響も受けます。

若年性更年期障害の症状とは

まだ若い年齢にも関わらず、息切れや動悸、早発閉経などといった更年期の症状を起こしてしまう若年性更年期障害。
では、どのような症状があるのでしょうか?チェックしてみましょう。

●身体的症状
□疲れやすい
□関節が痛む
□頭痛
□めまい
□のぼせ
□冷えが悪化する
□肌のハリがなくなる
□肌が乾燥する
□少しの運動で動悸や息切れがある
□不眠気味
□頻尿気味
□便秘、もしくは下痢気味
□耳鳴りがする
□生理不順
□不正出血

●精神的症状
□イライラしやすい
□突然不安な気持ちになる
□些細なことに泣いてしまう
□判断力がにぶる
□人と話すことが億劫になる
□笑うことが減る

若年性更年期障害の治療

上記で述べた若年性更年期障害の症状のなかで当てはまる項目があるときは、
婦人科や産婦人科で診てもらったほうがいいでしょう。
きちんと原因を調べ、治療を受ける必要があります。
病院では医師に自身の症状をきちんと伝えましょう。

問診の結果、必要な検査をします。
薬物療法やカウンセリングなどを行い、今後の治療法を相談します。
無月経に対しては、排卵可能なときは、排卵誘発を行い、
排卵が難しいときはカウフマン療法などの女性ホルモンを補う「ホルモン治療」を行います。

「まだ若いから」と無理をしたり、ダイエットのため食生活や日頃の生活習慣が乱れることが原因で
若年性更年期になる恐れがあるので気を付けましょう。
生理の乱れや身体の変化や不調を見逃があったときには、早めに受診をして不安を取り除く一番の方法です。

<執筆・監修プロフィール>
執筆:座波 朝香(助産師・保健師・看護師。大手病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通)
監修:坂本 忍(産婦人科)

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2016/12/05

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この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部