タンパク尿

2015/03/05

妊娠中に起こりやすいタンパク尿…どんな影響があるの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中に起こりやすいタンパク尿…どんな影響があるの?

妊娠するとタンパク尿が出やすくなりますが、タンパク尿になるとどんな影響があるのでしょうか?専門家に聞いてみましょう。

プレママからの相談:「タンパク尿がどんな影響がありますか?」

前回の健診でタンパク尿と診断されました。タンパク尿が出ると妊娠高血圧症候群といいますが、具体的にはどんな影響がありますか。自覚症状がなく、気づきにくいのですが、何に注意すべきでしょうか?病院では特に何も言われなかったのですが、対策があれば教えてください。(30代・女性)

タンパク尿は腎臓のSOS。進行すると母子ともに危険な状態に。

自覚症状がないタンパク尿ですが、放っておくと大変なことになるとの声が。

腎臓は不要なものを排泄し、タンパクなど身体に必要な栄養素を血液に送る働きをします。妊娠中、血液量が増加し、腎臓に負担がかかって腎機能が低下すると、血中へ送りこまれるはずのタンパクが尿として体外へ排泄され、タンパク尿となります。妊娠中は誰でも起こりえる症状です。(消化器科看護師)
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タンパク尿はお母さんの腎機能が低下していることを意味します。体液のコントロールができなくて体内の余分な塩分や水分が排泄されず、進行すると尿毒症という重篤な状態になることもあります。(産科・婦人科看護師)
赤ちゃんにもお母さんにも必要な栄養素のタンパク質ですが、タンパク尿が出ている時は妊娠高血圧症候群の可能性があり、積極的に摂るのがいいとは言えません。自覚症状がなく、気づきにくい分、医師から指摘されたら要注意です。症状が強くなると入院治療になることもあります。(産科・婦人科看護師)
妊娠高血圧症候群は高血圧、タンパク尿、むくみの症状が1つ以上みられた状態です。妊娠高血圧症候群になると、赤ちゃんに充分な酸素や栄養が送られず、成長障害や知能障害を起こしたり、早産や流産のリスクが高まります。(産科・婦人科看護師)
妊娠高血圧症候群は胎児の発育に悪影響な上、母体の生死に関わることもあります。尿蛋白±ではあまり不安に感じることはないでしょうが、浮腫(むくみ)や高血圧がみられるようになったら生活や食生活の改善が必要です。(消化器科看護師)

塩分やタンパク質は控えて。規則正しい生活とストレス解消を心がけて。

塩分を控えるなど食生活の改善が大切です。疲れや睡眠不足が原因となることも。

急激な体重増加を避け、タンパク質を含む卵、豆類、肉類、牛乳や乳製品などの摂取は控えましょう。カルシウムや野菜を多く摂り、薄味を心がけて。(産科・婦人科看護師)
塩分や水分の摂りすぎは高血圧やむくみの原因となり、腎臓にも負担です。減塩を心がけ、水分は1日2000mlを目安にしましょう。(産科・婦人科看護師)
カリウムの多い食品は塩分を排泄しやすくします。(消化器科看護師)
疲れやストレスもタンパク尿の原因に。気分転換を心がけ、睡眠もしっかりとりましょう。(産科・婦人科看護師)
今回初めてタンパク尿と言われたなら、生理的なものや疲れからかもしれません。普段より少しだけ塩分・タンパク質を控えて様子を見、次回健診でもタンパク尿と診断されたら担当医と相談してください。(消化器科看護師)

塩分の摂りすぎに注意し、規則正しい生活で腎臓にやさしい生活を送りましょう。


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