胎児への影響

食べて大丈夫? 妊娠中の食事、ありがちな噂を大調査

妊娠中は、おなかの赤ちゃんのため食生活には気を配りたいものです。一方で、妊娠中の食事について「アレを食べてはダメ」、「これは食べたほうがよい」など、さまざまな噂を耳にする人も多いでしょう。そこで今回は、過去、イクシルに掲載された妊娠中の食生活に関するQ&Aをまとめてみました。疑問に思われがちな食材について、専門家たちが答えた内容ですのでぜひ参考にしてみてください。

■生魚

魚は良質のたんぱく質やカルシウムが含まれるので、妊娠中でも食べたい食材です。しかし厚生労働省が平成22年に「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」を発表したように、食べすぎには注意したいもの。マグロやカジキなど大きな魚に蓄積しやすい水銀は、胎児の中枢神経の発達に影響を及ぼす可能性があり、特に妊娠初期は注意が必要です。また、マグロやサバの刺身などに含まれるビタミンAを摂りすぎると、胎児の栄養が奪われ低体重児になりやすいと言われています。生魚は食中毒の危険性もあるので、妊娠中は控えめにした方がよさそうです。

詳しくはこちら! >>妊娠中は生魚を食べないほうがよいでしょうか?


■ニンジン

妊娠12週までにビタミンAを連日大量に摂取すると、そうでない妊婦に比べて胎児奇形発生の危険度が高くなるとの報告があります。そのため、ビタミンAが豊富に含まれるニンジンを食べない方がよい、という噂が一部で広まっているようです。しかし、緑黄色野菜や海草に含まれるのは「β-カロテン」で、食べた後に体内でビタミンAに変化します。体内に十分なビタミンAがあれば変化しないので、食べ過ぎの心配はないでしょう。

詳しくはこちら! >>妊娠中にニンジンを食べると赤ちゃんに良くないって本当?


■牛乳・ヨーグルトなど乳製品や卵

妊娠中に乳製品や卵を食べると、胎児がアレルギーになりやすい、という噂があるようです。しかしアレルギーは、食生活より遺伝的な要因が大きいと言われています。水の代わりに牛乳を飲んだり、毎日卵を3個以上食べるなど、過剰摂取をしなければ心配ないでしょう。アレルギー発症のメカニズムは不明なところもありますが、赤ちゃんの皮膚免疫が弱いと発症しやすい、という説もあります。妊娠中は適度に乳製品からもカルシウムを摂り、出産後は赤ちゃんの肌ケアにも気をつけたいですね。

詳しくはこちら! >>妊婦はヨーグルトを控えるべき?食べるべき?


■カフェインの入った飲み物

コーヒーだけでなく、緑茶や紅茶にも含まれているカフェイン。カフェインを摂りすぎると、おなかの赤ちゃんへの血流が悪くなる心配があるため、妊娠中はコーヒーなら1日2杯程度に控えましょう。気になる方はノンカフェイン飲料を選べば安心。たとえばノンカフェインのコーヒーや紅茶、麦茶やルイボスティーやココナッツウォーターなどです。妊娠中の水分補給は大切ですが、ジュースや炭酸飲料は糖分が多いので注意しましょう。

詳しくはこちら! >>妊娠中はカフェインの入った飲み物などは控えるべき?


■ファーストフード

ファーストフードは高カロリー、高塩分のため、体重増加と塩分の摂りすぎにつながります。特に妊娠中は、母体と胎児、両方の健康を考えると、あまりよいものとは言えません。しかし、食べたい気持ちを我慢してストレスになるのもよくないので、ときどき食べる分には大丈夫。昼食にファーストフードを食べたら夜はあっさりとした食事にするなど、1日全体で食事のバランス、カロリー調整ができるよう工夫してみましょう。

詳しくはこちら! >>妊娠中のファーストフードは、絶対にNGなの!?


■アルコール飲料

妊娠中の飲酒は、胎児の身体的な障害が起きたり、脳も悪影響を受けやすくなります。「胎児性アルコール症候群」という病気もあり、外見的形態異常のほか、脳性小児まひ、てんかん、学習障害などが見られることも。影響が出る飲酒量は個人差がありますが、少量だからといって安全とは言えません。後悔しないためにも、妊娠中の数ヶ月は我慢するに限ります。どうしても飲みたいときは、ノンアルコールビールで気晴らしをしましょう。

詳しくはこちら! >>妊娠中のアルコール摂取について


アルコール飲料は避けるべきですが、それ以外では栄養バランスのよい食事を心がければ大丈夫。これもダメ、あれもダメ、となればストレスが貯まって逆効果です。同じものの過剰摂取や、塩分や糖分、脂肪分の高い食事を控えるよう意識しつつ、ゆったりとした気持ちで過ごすのが良いでしょう。


2015/03/07

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