子どもへの接し方

男児と女児で育て方に違いはある?

「男の子と女の子、赤ちゃんの時には育て方の違いなんてないのでは?」
と思っている人は割と多いのではないでしょうか。

しかし、生まれたときから男女の違いは歴然なのです。
そのことを乳児期~幼児期(小学校に入る前まで)を例にとってみていきましょう。

男児と女児の違い

生まれたときの体重の平均は、男の子のほうが100gくらい大きく、
また骨格もしっかりしています。

一方、女の子は、男の子と比べると柔らかい印象をうけます。
泣き声も男の子の方が力強く、大きな声です。

とはいえ、個人差はあり、なかには大きな声の女の子も当然います。

子どもを育てる:一姫二太郎

これは「子どもは、一人の女の子と二人の男の子がいい」という意味ではありません。
「最初が女の子で、二人目は男の子が理想的」という意味です。

もっとも日本では昔のイエ制度が盛んだったころに、
男の子を切望していたのに女の子が産まれたときの慰めとして、
「一姫二太郎」が使われたという説もあります。

それはともかく、海外でも「最初に女の子を持つ人は幸せ」ということわざがあるようで、
世界的に女の子の方が育てやすいといわれています。

男の子の育て方

育てにくいといわれている男の子。
実際に、嘔吐や下痢が多く、ぜんそくにかかりやすいのも、統計的に男の子が多いようです。
男の子は、人よりもモノに関心があります。
たとえば、動くもの(乗り物など)に興味が向かいます。

また、身体を動かすことが好きですから、その機能を伸ばしてあげましょう。
手足を十分に使って動かしてあげると運動機能も発達してきます。
できるだけ昼間に身体を十分に動かすことで、夜よく寝る習慣がつきます。

男の子は、言語機能の発達がゆっくりで、しゃべるのが遅い傾向にあります。
これは「自分の気持ちや言いたいことを言葉にすることが遅い」ということであって、
周囲の人たちが話していることを理解できないという意味ではありません。
ちゃんと聞いていますので、とくに周囲の人から話しかけを多くしてあげてください。

女の子の育て方

指さし行動や単語を覚え言葉を発する時期も、男の子と比較すると早い傾向があります。
女の子は身の回りのことにいち早く関心をもち、お母さんのしていることや、
人とのかかわりにも興味をもちます。

精神的な発達も男の子と比較すると速いです。
そのため、おませ、生意気、口が達者などと思われることがあるかもしれません。
おままごとなどの「ごっこ遊び」が好きで、お母さんの日常をよくみていて真似をしたりします。

女の子が育てやすいといわれる所以(ゆえん)は、
母親のいうことを聞いてくれる、察しがいい、
親が子どもの動きの予測できて危ない行動はあまりしない、
下の子がいれば面倒をみようとする、などが関係しているのでしょう。

親の接し方

これまで述べてきたように、男女という性差(セクシャリティ)によって
生まれたときから違いがあることは、世界中で普遍的なものとみられています。
これは胎内にいるときに、男の子だけが男性ホルモンを吸収することから生じる影響だと考えられているようです。

しかし「男の子らしさ」「女の子らしさ」を決定する大きな要素は、
社会的・文化的背景から生み出されている一般常識などを、
親が取り入れている性差(ジェンダー)でしょう。

たとえば洋服選びだと、男の子にはブルー系、女の子にはピンク系が好まれます。
またオモチャ選びでは、男の子には自動車、女の子にはお人形があたえられます。

生来のセクシャリティと植えつけられるジェンダー

「男の子なんだから、しっかりとしなさい」「女の子なんだから、おとなしくしなさい」
などといった言葉をかけられることで、男女の差は作られていきます。
少しずつジェンダーを植え付けられているともいえるでしょう。

しかし本来、男女の差はそんなにあるのでしょうか。
活発な女の子もいますし、おとなしい男の子もいます。
ですから、性差というよりも、実は個人差であることも多いのではないでしょうか。

男らしさ、女らしさは変化する!

社会の変化によって男らしさ、女らしさも変化します。
現に昔は考えられなかった職業に女性がついています。
電車の運転手、警察官、パイロット、大型トラックを運転する女性もいます。

親がどのような人間に育ってほしいのか、この子にはどんなものがあっているのかなどを、
両親(場合によってはおじいちゃんおばあちゃんも含めて)で
十分に考え話し合ってほしいと思います。

とくに幼児期までは、「男の子らしさ」「女の子らしさ」にとらわれず、「その子らしさ」に重点をおき、
子どもの特徴を伸ばすように接することが大事といえるでしょう。

<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長
国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立
タッチケアシニアトレーナー

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2016/12/12

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この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部