ストレス

2016/12/12

妊娠していないのに、つわり? 「想像妊娠」とは

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

妊娠していないのに、つわり? 「想像妊娠」とは

想像妊娠とは、妊娠していないにも関わらず、
妊娠を切望し、妊娠を過度に意識する女性に起こる心身障害です。
無月経となり、つわりを起こしたり乳房や腹部がある程度大きくなったり、
胎動の自覚があるなど妊娠とよく似た症状がでる場合もあります。

実際には妊娠をしていないにも関わらず、なぜこのような状態になるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。

どうして「想像妊娠」が起こる?

想像妊娠の原因は、妊娠に対する大きな不安や恐怖、強い願望がストレスとなり、
脳が「妊娠している」と誤認して、卵胞ホルモンを多く分泌するために起こると考えられています。

しかし今の医学では詳細なメカニズムはわかっていません。
一方で、想像妊娠を起こしやすい人には、共通する傾向がみられます。

・神経質である
・過去に流産の経験がある
・絶対妊娠したくないと思っている
・強く妊娠したい願望がある
・妊娠に焦りを感じている

上記のように想像妊娠を起こす人は、すべて妊娠と関係したストレスを抱えているのです。

想像妊娠になるとどうなる?

想像妊娠は、「偽妊娠」といい、妊娠していないのに妊娠している時と同じ症状がでます。
妊娠初期と同じように生理の遅れ、おりものの増加、少しの出血、つわり、
乳房の張り、乳首の黒ずみ、食欲不振、強い眠気などです。
そのまま時が過ぎて出産予定日前後になると、陣痛や出血が起こる場合もあります。

しかし多くの場合は、初期に尿検査やエコー検査で妊娠していないことが判明すると症状が消えます。
とはいえ、本人の思いがあまりにも妊娠に対する思いが強く、
妊娠判定が陰性だということを信じない場合は、症状が持続してしまいます。

想像妊娠を予防する方法は?

通常、もしかしたら妊娠かもしれない、と思ったときには妊娠検査薬を使用するでしょう。
当たり前ですが、妊娠検査薬は想像妊娠では陽性にはなりません。
これは、妊娠時に出るHCGというホルモンが出ていないからです。
検査薬が陰性だと分かった時点で、ほとんどの人は症状が消えます。
検査薬で陰性が出ても症状が続く場合は重症なので、産婦人科を受診する必要があります。

想像妊娠は過剰なストレスを受けていることが原因です。
自分自身が「想像妊娠だった」と自覚して、ストレスを取り除くことが大事でしょう。
自分が何に一番ストレスを感じているのかを知る必要があります。
心療内科などの専門医やカウンセラーに相談するのもいいでしょう。

想像妊娠は、期待や不安が身体症状として敏感に出る人です。
少しのんびりした気持ちを持つ必要があります。
気分転換したり、好きなものを食べたり、少し自分を甘やかすのも、時には必要でしょう。
普段から疲れやストレスをため込まないようにして、
ゆったりしたり、リラックスしたりする時間を定期的にもつことで、
日々穏やかに過ごすことが大切です。

<執筆・監修プロフィール>
執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。
国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー)

監修:岡本 良平(産婦人科医、東京医科歯科大学名誉教授)

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