食事マナー

2016/12/12

子どもの意欲を尊重するためにも、言葉のかけ方を意識してみて

この記事の監修/執筆

チャイルド・ファミリーコンサルタント川合 良子

子どもの意欲を尊重するためにも、言葉のかけ方を意識してみて

夢中で周りが見えていなくても、子どもにとっては価値ある時間

チャイルド・ファミリーコンサルタント(CFC)の川合良子です。
私は小学校3年生(10歳)の娘と小学校1年生(7歳)の息子がいます。

気づけば師走で、今年もあっという間の一年でした。
子どもたちが安心で、「らしさ」を大切にしながら育っていけるよう、これからも地道に活動していきたいな、と改めて思っています。

先日、あるファミリーレストランでのこと。
そこは、奥にガラス張り(もちろん割れない素材なのですが)のキッズルームがあり、
いつも小さなお子さん連れのご家族やママグループで賑わっているレストランなのですが、
その日は、私が座ったテーブルの隣が空いていました。
そこへ、別のテーブルから、1歳半くらいの男の子がヨチヨチやってきました。
かわいいな、と思いながら様子を見ていたら、テーブルの上にあった木製の伝票立てを見つけ、
それで「カンカンカーン!」とキッズルームのガラスを叩き始めました。
割れはしないと思うけれど、声をかけようかな、と思って見ていたら、
もうひとつ持ってきて、今度は両手で「カンカンカーン!」と叩き始めました。
本人は夢中で、なんだか楽しそうです。

さて、みなさんは、こんなとき、どうするでしょうか?
「割れるでしょ、やめなさい!」と声をかける。
「ダメダメダメ!」と言って持っていたものを取り上げる。
「いけません!」と抱っこしてテーブルに連れ戻す。

こんなとき、子育ての専門家としてCFC(チャイルド・ファミリーコンサルタント)が、
お勧めしているのは、まずは、子どもの「やりたい」という気持ちを認める言葉をかける、ということです。

「やりたい」気持ちを認めつつ、状況に応じてルールを伝えよう

概念のない子どもたちは、自分の「やりたい」という気持ちに従って、
いろんなことを試しています。
この男の子も、たまたま手にした伝票立てで叩いてみたら・・・音がした!
なんだか楽しいな!あれ、同じものがもうひとつある、こっちの手でもやってみよう!
あれ、両手で叩くともっと大きな音がする!と探求しているのですよね。
ここはレストランだから静かにしなくてはいけない、とか、
ガラスは割れると危ないから叩いてはいけない、とか、大人が当たり前に持っている
概念を持っていなくて、ただ「音がする!」ということに夢中になっているのでしょう。
そんなときに、いきなりママがやってきて「ダメよ!!」と言われてしまうと、
概念がないために「あれ、昨日家で、カスタネットを叩いたときには
ママはすごく喜んでいたのに、今日は怒ってる?」「ぼくはせっかく
やる気満々だったのに、ママは喜ばない」と、学習していってしまいます。

もちろん、危険なときには、すぐに制止しなくてはいけませんが、
そうではないときには、状況が許す限り「何を楽しんでいるのかな?」と
お子さんの様子を観察する余裕を持ちたいですね。
今回のようにレストランなど、状況的に止めなくては、という場合には、
ぜひ一言「いい音が出せたね」「でも、レストランだから、おうちでやろうね」と、
一旦は探求していたことを認めてあげる言葉を挟んであげられるといいなと思います。

日常生活の中では、子どもがやる気満々になっていることは、
大人の視点では不都合なことも多いので、すぐに「ダメよ!」と禁止してしまいがち。
でも、それが、いろいろなことを探求している価値ある時間だと知っていると、
少し言葉のかけ方を意識できるかもしれません。
本来子どもたちが持っている意欲を削がないように、できるだけ子どもたちのやりたい
気持ちは認めつつ、状況に応じてお家のルール、社会のルールを伝えていけるといいですね。


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