妊娠後期の吐き気

後期つわりの嘔吐でお腹を圧迫…赤ちゃんや出産への影響は?

後期になっても終わらないつわりに悩んでいる妊婦さんは、少なくないようです。今回の相談者もそんな一人です。つわりで吐く度にお腹に力が入り、お腹の赤ちゃんや出産時期に影響があったのでは、と振り返っています。嘔吐による腹部の圧迫で、出産が早まる事はあるのでしょうか。専門家に聞いてみました。

妊娠後期の不調についての相談:「後期つわりの嘔吐、赤ちゃんへの影響は?」

妊娠中、ずっとつわりがありました。初期は食べつわり、後期は吐きつわりやくしゃみつわりなど、すべての種類を経験したのではと思う程でした。後期にはお腹も大きくなり、吐く度にお腹を圧迫しているのがわかりましたが、赤ちゃんに影響はなかったでしょうか。9カ月以上になると圧迫する事で早産になったり、出産に影響を与える事はないのでしょうか。(20代・女性)

検診で指摘がなければ大丈夫。赤ちゃんは羊水に守られている

赤ちゃんは羊水に守られているため、嘔吐による圧迫を心配する必要はないようです。

検診で何も指摘されなければ、心配ないでしょう。吐く事でお腹が圧迫されているようですが、赤ちゃんは羊水の中で浮かんでいる状態ですから、赤ちゃんを締めつける事はないでしょう。(産科・婦人科看護師)
ほとんどの妊婦さんは初期につわりを経験しますが、後期に入ってもつわりがある妊婦さんもいます。後期は胎児の成長に従い、お腹が大きくなり胃などを圧迫する事が大きな原因です。つわりで吐く時にお腹を多少圧迫してしまいますが、赤ちゃんは羊水で守られているので心配はないです。(一般内科看護師)
早産は妊娠22~36週までの出産のことを指しますが、妊娠9カ月(32~35週)には赤ちゃんの身体はほぼ完成されています。低体重の場合はNICUでの管理が必要ですし、体重が2000g以上でも未熟児網膜症のリスクがありますが、万が一この時期に出産してもほとんどの赤ちゃんに障害は残りません。ごく稀に妊娠後期に子宮内で胎児が死亡することがありますが、原因不明な事が多く臍帯の異常や常位胎盤早期剥離などが考えられます。(産科・婦人科看護師)
早産は子宮の問題や疲労の他、ストレスや重たい物を持ち上げる事や、冷えが原因でで起こるので、後期になったら無理せずリラックスして生活しましょう。(一般内科看護師)

つわりで心配なのは食べられないこと。赤ちゃんの発育不全の原因に

つわりで気をつけたいのは、お母さんが食べられなくなる事で赤ちゃんに栄養が届かなくなることです。点滴などで補う事もできるため、場合によっては担当医に相談しましょう。

食事や水分摂取ができない程つわりが酷いと、胎児の成長にも影響を及ぼす事があります。水分摂取ができないと、脱水症状を引き起こします。また食事ができないと赤ちゃんへも栄養が届かず、発育不全となってしまいます。(一般内科看護師)
重症の場合は、点滴で栄養を補給し、水分を補います。妊娠後期には吐き気止めなど、飲める薬も増えてきます。辛い時は医師に相談しましょう。(一般内科看護師)

嘔吐による圧迫は心配しなくても良いようです。食べられなかったり、水分摂取できなかったりすると赤ちゃんに栄養が届きません。後期になったら無理をせず、どうしても我慢できない場合は医師に相談しましょう。


2016/12/14

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