妊娠後期の吐き気

妊娠後期の酷いつわり…赤ちゃんに影響は?

現在妊娠中の相談者ですが、妊娠後期に入っても頭痛と吐き気が治まらず、睡眠もままならない状態です。身体の辛さもさることながら、おなかの赤ちゃんに何か影響が出てしまうのではないかと不安になっています。症状を改善するために、生活の中でどんなことに気を付ければいいのでしょうか。

プレママからの相談:「妊娠後期にも初期と同じ頭痛と吐き気がひどい」

妊娠初期に頭痛と酷い食べつわりがありました。25週に入りお腹も大きくなり、うまく睡眠がとれなくなってきた頃、また初期と同じ症状に悩まされました。朝起きても頭痛が酷く、ご飯を食べると胃酸が込み上げてきます。夜中も胃酸が込み上げて来てうまく眠れず、何度か嘔吐しました。こんなに頭痛と吐き気があって、子どもに影響しないかが非常に心配です。食べ物は和食を心掛けていました。他に気を付ける事はあるのでしょうか?(30代・女性)

吐き気の原因はプロゲステロンの増加や胃の圧迫です

専門家は妊娠後期に起こる吐き気の原因を、女性ホルモンの増加や子宮が大きくなった事による胃への圧迫だと説明しています。

妊娠初期の胎盤が完成するまでは、妊娠中に産生されるホルモンhCGが増加する事が原因でつわりの症状が現れます。一般的に安定期に入り胎盤が完成し、hCGの分泌が減少すると、つわりが改善されると言われています。安定期に入っても吐き気がある場合は、hCGが増え過ぎている事、大きくなった子宮に胃が圧迫されている事が考えられます。(産科・婦人科看護師)
妊娠後期は胎児の成長に伴い子宮が大きくなり、胃が圧迫されるようになります。そのため胃の不快感や胃痛・胸やけ・げっぷ等の症状も出てきます。妊娠後期のつわりの原因は子宮が圧迫される事が原因となり、胃酸が食道に逆流すると逆流性食道炎を発症する事があります。(看護師)

長く続く吐き気は辛いですが、そのことで赤ちゃんへの悪影響はないとの事です。専門家は水分を多めに摂り、食べやすい物を少しずつ食べたり、食後すぐには横にならず、暫くは座った姿勢で過ごすことをアドバイスしています。

赤ちゃんには影響ありませんから、心配なさらないでください。吐き気がある時は、無理に食べなくても構いません。食べられる物を少しずつ摂るようにしてください。臭いの少ない物や、熱い物より冷ました物、プリンや茶わん蒸しのようにするっと食べられる物が良いでしょう。食べ物が無理でしたら、水分を多めに摂るようにしてください。また、胃酸が逆流するのを防ぐために食後30分くらいは横になるのは控えてください。(産科・婦人科看護師)
味付けの濃い物や脂肪分の多い食事、辛い物や固い食品は消化に時間がかかるため胃酸も逆流しやすくなります。一度に沢山食べるのではなく、1日数回に分けて少量ずつ食べて下さい。食後も30分間はソファに座る等、すぐに横にならないようにします。寝る時は状態を少し起こして横向きで寝ると、楽に眠れます。(看護師)

頭痛の原因は、鉄分不足や自律神経の乱れ?!

つわりのもう一つの主症状である頭痛には、いくつかの原因が考えられます。自身に該当するパターンを探り、しかるべき対処をすることをお勧めします。中でも妊娠高血圧症候群は、母体だけでなく胎児にも低体重や胎盤早期剥離などの悪影響を及ぼす場合があるので、注意が必要です。

頭痛の原因には鉄分不足が考えられます。妊娠により基礎代謝が良くなると、汗を掻きやすくなります。これにより、水分が不足したり、自律神経の乱れから頭痛を引き起こす事があります。その他嘔吐等により水分が失われ、脱水症状の時も頭痛が起こります。妊娠高血圧症候群でも頭痛が起こる事があるので、注意が必要です。体重管理や塩分を摂り過ぎていないか、振り返って確認してみましょう。胎児への影響があるとすれば、妊娠高血圧症候群や水分摂取が困難な程酷い嘔吐が続くと、母体や胎児にも悪影響を及ぼすします。(看護師)

つわりの現れ方には個人差がありますが、耐えられない程の症状が続く場合は、身体が何かしらの異常を訴えている可能性があります。妊娠高血圧症候群の恐れもありますので、早めに受診する事をお勧めします。


2016/12/15

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