陰部のトラブル

2015/03/07

【産婦人科医監修】陰部周辺のしこり。放置していて大丈夫?

この記事の監修/執筆

産婦人科専門医/女医+(じょいぷらす)今井 愛

【産婦人科医監修】陰部周辺のしこり。放置していて大丈夫?

デリケートゾーンの悩みは人に相談しにくく、病院を受診しようにもどの科を受診すればよいのか悩むことも。陰部周辺にしこりがあるが、痛みや大きくなる気配がないのでそのままにしている相談者の方に、産婦人科専門医の今井先生のアドバイスとは。

陰部周辺のしこりについての相談:「陰部周辺にしこりが。痛みはないけど気になります」

20代後半に気付いたのですが、右のデリケートゾーン辺りにしこりのようなものがあり、いつかなくなるだろうとあまり気にしていませんでしたが、全く治る気配がありません。痒みや痛みはなく大きくなることもないですが、やはり気になります。場所が場所だけに病院に行くのも躊躇してしまいますが、もし行くとしたらどの科を受診すればよいのでしょうか。去年出産しましたが、通院していた産婦人科では特に何も言われませんでした。(20代・女性)

毛嚢炎や脂肪腫が考えられます

デリケートゾーンは汗や生理中など、何かと蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいので、毛嚢炎などの炎症を起こしていることも。病院を受診の際は、産婦人科か皮膚科がよいでしょう。

しこりが膣の外側にみられる場合、毛嚢炎(ムダ毛の処理・ナプキンの摩擦でできる吹き出物)、化膿性汗腺炎(毛穴が詰まり汗腺が炎症する)、外陰脂肪腫(脂肪のかたまり)が考えられます。受診するなら産婦人科か皮膚科になりますが、デリケートな部分なので産婦人科が足を運びやすいと思います。
大きくなったり炎症を起こして腫れている様子もないので、考えられるものの1つが良性の脂肪腫で、特に症状がなければ何も処置をせず経過を観察します。ばい菌が入って感染を起こすことがあるので、その場合は切開して排膿する必要があります。
デリケートゾーンも汗をかきやすく、蒸れて吹き出物ができやすい部位なので、毛嚢炎(毛根についた雑菌が原因で炎症を起こす)が考えられます。痛みがなく大きくならなければ放置しても構いませんが、デリケートゾーンにはリンパ腺もあるので、毛嚢炎ではない場合は外科での判断になるでしょう。気になるようならまず皮膚科を受診し、原因が分からなければ外科を受診してはいかがでしょうか。

しこりの部位によっては、違う病気の場合も

膣の外側にできているのなら毛嚢炎などが考えられますが、膣の内側や別の部位だとすると、違う病気の可能性もあると産婦人科専門医の今井先生は説明しています。

しこりの部位がはっきりとはわかりませんが、鼠けいヘルニアの可能性もありますね。いずれにしても、一度婦人科で相談され検査を受けた方がよいのではないでしょうか。
しこりが膣の内側である可能性もあり、その場合は違う病気も考えられます。去年出産されて、育児が忙しく病院を受診する時間が取りづらいと思いますが、何年も前からあるとのことなので一度受診した方がよいかもしれません。

痛みや大きさに変化がないことから毛嚢炎などの可能性があり、しばらく様子をみてもよいかもしれません。しかし違う病気の可能性も否定できませんし、相談者様も放置しておくのが気になっているようなので、一度婦人科の受診を検討されてはいかがでしょうか。


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