溶連菌

溶連菌が流行中!知っておきたい症状や予防策

子供が集団生活を始めると、かかりやすい病気の一つに「溶連菌」があります。例年、春から夏にかけて、と冬に2回、流行のピークがありますが、2015年に入ってからは前年を上回るペースで患者が増加しています。

流行のレベルで「警報」を出す自治体も増えていることから、今回は医療・ヘルスケアQ&Aサイト「なるカラ」で回答している看護師さんに、溶連菌について詳しく教えてもらいました。流行中の今だからこそ病気の特徴や予防法について知り、感染防止に努めましょう。

■溶連菌ってどんな病気? 症状は?

溶連菌感染症は「A群β溶血性連鎖球菌」の感染によって起きる病気です。鼻汁や唾液などの飛沫や接触で感染するため、家庭内や集団生活の場でうつりやすいと言われています。一般的には急性咽頭炎や急性扁桃炎などを引き起こし、のどの痛みや発熱といった症状が表れます。また、舌の表面にぶつぶつができる「いちご舌」も典型的な特徴です。

感染しているかどうかは、のどについた細菌の有無で診断します。治療は抗生物質の服用で行い、飲み始めると2~3日で症状の治まるケースが多いようです。しかし、決められた期間、抗生物質を飲みきらないとリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症を引き起こすこともあります。自己判断で服用をやめないように注意しましょう。

■溶連菌は子供の病気なの?

溶連菌感染症は主に子供がかかる病気ですが、大人でも発症することがあります。ただし、ほぼすべての大人は抗体を持っていると言われ、感染しても軽症で済むケースがほとんどです。しかし中には重症化する人もいますので注意しましょう。特に高齢者や妊婦さんに免疫力の低下が見られると、感染しやすいので注意が必要です。 また、溶連菌感染症は風邪と似たような症状で見逃されやすいので、周囲で流行していたり、溶連菌特有の症状が見られた場合は早めに医療機関を受診しましょう。

■家族が感染!そのときどうする?

溶連菌感染症は、患者の咳やくしゃみなど飛沫感染によって広がります。地域で流行が見られるときはマスクの着用や手洗い、うがいの徹底などで予防しましょう。 家族の中で感染者が出たときは、ほかの家族も抗生物質を内服すると予防できることがあります。家庭内での感染が多いため、家の中でもマスクを着用し、食器の共用などをしないようにするのがポイントです。また、まだ症状が出ていない家族も念のためマスクを着用して外出し、周囲へ感染を広げないようにしましょう。

風邪と似たような症状で、気づくのに遅れることもある溶連菌感染症。かかると、のどの痛みで食事ができなくなることもあり、子供にとってはつらい病気です。住んでいる地域の流行状況を確認し、子供に典型的な症状が見られたら早めに小児科を受診しましょう。


2015/03/10

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