妊娠中の病気・身体の悩み

足にできた静脈瘤。出産に影響はない?

立ち仕事や同じ姿勢でいることが多いと、血液の流れが悪くなり足に静脈瘤ができることがあります。現在妊娠中の相談者の方は、ひざ裏にある静脈瘤が出産に影響しないかと心配していますが、看護師さんたちは何と言っているのでしょうか。

静脈瘤について妊婦さんからの相談:「足の静脈瘤。出産に支障がないか心配」

ひざ裏にできた静脈瘤ですが、出産後は元に戻るのでしょうか。お腹が大きくなるにつれて悪化し、陣痛でいきんだ時に静脈瘤が悪さをするようなことがないか不安です。きつい靴下を履くよう指導されましたが、お腹が大きくて上手く履けず困っています。また足のむくみについて、静脈瘤か妊娠高血圧症候群か見分けるにはどうすればよいでしょうか。(30代・女性)

出産に直接の影響はないが、予防は大切

静脈瘤が出産に直接悪い影響を与えることはないようですが、少しずつ大きくなる可能性もあるので日頃の予防は大切です。足のむくみの原因が、静脈瘤か妊娠中毒症かの見分けが難しい場合は、医師に直接尋ねるのが確実で安心です。

静脈瘤は立ち仕事や妊娠などで血流が悪くなり、血管内の逆流防止弁が上手く機能せず血液が逆流することで起こります。お腹が大きくなると進行する可能性はありますが、妊娠が原因なら産後に自然消失します。改善しない場合は、病院で治療が必要です。(産科看護師)
血管がぼこぼこしていれば静脈瘤ですし、足全体の腫れや指で押して跡が残ればむくみです。静脈瘤は動脈瘤と違い柔軟なのでお産で力んでも破裂することはないですが、日頃から予防することが大切です。(産科看護師)
静脈瘤のむくみと妊娠高血圧症候群の見分けがつかない人は多いので、医師にその都度確認してもらうと安心です。普通の生活ができない程に静脈瘤が大きくなっていなければ、出産に問題はないでしょう。(内科看護師)

下半身の血流をよくすること

静脈瘤は、特に下半身の血流が悪いと症状が悪化することも。日頃から足を軽く動かしたりして、血流をよくしましょう。また、鉄欠乏性貧血の人は静脈瘤ができやすいので、食生活にも気を配るとよいでしょう。

散歩やストレッチなどの軽い運動を毎日行い、寝る時は足を高く上げて寝るとむくみも解消します。日中も足を上げて休んだり、足を延ばして足首を回したりして、同じ姿勢を続けることは避けましょう。(産科看護師)
「湯船に浸かり身体を温める→ふくらはぎをシャワーの水で冷やす」を数回繰り返すと、足の血行がよくなります。入浴後に足のマッサージを行うとより効果的です。(産科看護師)
静脈瘤や血栓予防にはきつめの靴下が効果的なので、家族に頼んで履くのを手伝ってもらってはいかがでしょうか。足を動かさずじっとしていると尚更悪くなるので、軽い散歩や普段家でテレビを見ている時など、足や足の指を動かすようにしてください。(内科看護師)
鉄欠乏性貧血の方は静脈瘤ができやすいと言われているので、貧血防止に鉄分を含むレバーや貝類、ほうれん草などの葉物野菜、果物などを心がけて食べましょう。脂肪分の多い肉類や動物性たんぱく質、脂っこいものは控えてください。(産科看護師)

静脈瘤が出産に影響を及ぼすことはないようですが、これ以上悪化しないように、日頃から予防しておくと安心です。きつめの靴下は効果があるようなので、家族に協力してもらうとよいですね。


2015/03/09

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