無痛分娩

無痛分娩。病院により麻酔の処置が違うのは何故?

出産時、麻酔をかけて陣痛の痛みを和らげる無痛分娩。しかし経産婦の場合、状況によっては麻酔ができず自然分娩になってしまうと医師に言われた相談者の方。看護師さんたちはこのことに対し、何と言っているのでしょうか。

無痛分娩についての相談:「無痛分娩の麻酔は陣痛が起こってから処置をする?」

前回のお産が難産だったので今回は無痛分娩を希望しましたが、経産婦はお産が早く進むことが多く、病院に到着後2~3時間で産まれそうなら硬膜外麻酔は使わないといわれました。理由は、硬膜外麻酔の処置に1時間はかかるからだそうです。友人は別の病院で無痛分娩を希望したところ、予約入院して陣痛促進剤を使ってのお産でしたが、一般的には陣痛が起こってから無痛分娩の処置をするものなのでしょうか。(30代・女性)

初産に比べ、2人目以降は安産が多いようです

初産は難産になることもありますが、2人目以降は比較的安産である場合が多いようです。硬膜外麻酔を使わないとういのは、陣痛の進み具合が早く短時間で生まれそうな場合、リスクを犯して麻酔の処置をするよりも、自然分娩をした方がよいという医師の判断でしょう。

硬膜外麻酔は、脊髄神経のわずかな隙間にチューブを挿入しなければなりません。お腹の大きな妊婦さんは、エビのように腰を曲げた姿勢でじっとしているのも大変ですし、陣痛がおきていれば、振動のため適切な位置にチューブを入れることが困難な場合もあります。経産婦は陣痛が起きてから分娩までの経過が早いため、チューブを入れるまでの時間やリスクを考えると、自然分娩の方が安全で早いということではないでしょうか。(産科看護師)
一般的に経産婦の方が初産の人よりも安産な場合が多く、母体や赤ちゃんの為にも身体の準備が整ってから自然に出産することが望ましいと考え、必要な時以外陣痛促進剤や硬膜外麻酔を使わない産院もあるようです。(内科看護師)
初産は難産でも2度目3度目になると、案外楽に出産される方も多くいます。無痛分娩といっても全く痛みがないわけではありませんし、行うにあたってはご家族や主治医とよく相談してからがよいでしょう。(産科看護師)

病院によって処置の仕方は様々

無痛分娩を行うにあたり、麻酔の処置の仕方は病院によって違うようです。本来なら陣痛が起きてから麻酔をかけるのが自然ですが、病院によっては事前に準備を整えてから、計画的に陣痛を起こすこともあります。

病院によって方法は様々ですが、必要以上に麻酔を使用すると胎児に影響する可能性もあるので、無痛分娩でも通常は陣痛が起きてから麻酔をかける処置をします。(内科看護師)
硬膜外麻酔は専門的な知識と技術を要するので、麻酔科医が行う必要があります。日本ではまだ無痛分娩が一般的ではなく、麻酔科医のいる産院も少ないので24時間365日対応するのが困難であり、計画的に陣痛を起こして無痛分娩を行うケースが多いようです。(産科看護師)

陣痛から分娩までの経過が早いと、そのまま自然分娩をした方が様々なリスクを回避できる上に、出産が早く終わることもあります。硬膜外麻酔は麻酔科医が行う必要があるので、いつ起こるかわからない陣痛に即対応できる病院は少ないというのが現状のようです。


2015/03/10

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