おりものが多くなると病気ではないかと心配になる、20代の女性からの相談です。半年前から生理と間違える程のおりものに悩まされるようになり、下腹部が痛むこともあるそうです。これはおりものと何か関係があるのでしょうか。専門家に聞いてみました。
おりものについての相談:「おりものの量と下腹部の痛みとの関係は?」
半年ほど前から、おりものの量が気になっています。生理と勘違いするほど膣から液体が出てくる感覚があるため、普段はおりものシートを使用しています。白っぽい色でサラサラとしている時もあれば、黄色っぽくドロドロしている時もあります。また時折、右下腹部にチクチクとした痛みを感じることもあります。決まって右の下腹部で、我慢できないような痛みではありませんが、おりものと関係があるのでしょうか。(20代・女性)
おりものは生理周期で変化する。基礎体温を測定し排卵チェックを
おりものは、生理周期によって透明から乳白色に変化します。量の増加と下腹部の痛みは、排卵から来るものかもしれません。基礎体温を測って生理周期を把握しましょう。
おりものは生理周期によって変化します。一般的におりものが一番少ない時期は、生理が終わった後です。比較的サラっとしたおりものですが、排卵期になると量が増え、卵白のようなとろみのあるおりものになります。妊娠しなければ粘り気がなくなり、量は減ってきます。(産科・婦人科看護師)
おりものの量が増え、下腹部痛があるのは排卵の時期ではないでしょうか。基礎体温を測ると、生理周期とおりものの変化が把握出来ると思います。(産科・婦人科看護師)
黄色がかっていたら感染症や膣炎のサインかも。病院で検査して
黄色がかったおりものは、病気のサインかもしれません。性感染症の可能性も考えられるため、病院で検査しておいた方が安心です。
正常なおりものは透明~白っぽいものですが、下着に付いて時間が経つと黄色く変色することもあります。頻回に黄色いおりものが出るのでしたら、感染症や性病・膣炎を起こしている場合もあります。その時の体調によっても変化しますので、気になるようでしたら病院を受診してください。(産科・婦人科看護師)
おりものの量には個人差があり、量が多いから少ないからといって何かの病気だということはありません。量が多いのは、身体に異物を入れないための反応です。重要なのは、量ではなく性状です。透明もしくは乳白色が正常ですが、ドロドロとして黄色がかっているものは、身体の中で細菌感染などを起こしている可能性があります。(循環器内科看護師)
下腹部痛との因果関係は何ともいえませんが、下腹部痛が何らかの感染によって起こっているのであれば、おりものの量は増えるでしょう。症状が半年ほど前からということで、性感染症などの可能性もあるため、安心を得るためにも婦人科を受診して検査や診察を受けられることをお勧めします。(循環器内科看護師)
おりものには個人差があり、生理周期によっても変化します。基礎体温をつけて変化を把握しておくと安心です。黄色がかったおりものは、病気の可能性もあります。また、半年前から痛みがあるようであれば、性感染症などの可能性もあります。念のため病院で検査しましょう。