おりもの

生理前になると、おりものが増える・におうのはなぜ?おりもので分かる体調のサイン

「量が多く下着が汚れる」「ニオイが気になる」など、多くの女性が悩みを持つ「おりもの」。おりものは時に透明だったり、どろっとした卵白のようだったり、ニオイが強かったりと、量や状態が変化しますが一体なぜなのでしょうか?おりものが普段と違う状態だと「何かの病気に感染しているのでは?」と心配になりますよね。
マイナスイメージが先行するおりものですが、実は女性にとって重要な役割を担っています。今回は、おりものの量が変化する理由や年齢による変化、おりものの色や状態で病気・体調を見分けるヒントをご紹介します。

おりものの量が多い・少なくなるのはなぜ?

おりものの量が多くなる理由

おりものは、女性ホルモンの影響を受けて一定の周期で変化しています。おりものの量は女性ホルモンのひとつであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌とほぼ比例しており、エストロゲンは排卵期に分泌量が最も増えるため、この時期におりものの量も増えます。排卵期を過ぎると量は低下し、生理が近づくと再びおりものの量が増える人が多いようです。また、妊娠した場合もエストロゲンの分泌量が多くなるためおりものの量は増加します。
このように、通常おりものの量が増えるのは排卵期・月経前・妊娠中です。注意しなければならないのは、膣や子宮に感染症がある場合や炎症を起こしている場合も、おりものの量が増えるということです。白いチーズ状のおりものでツンと鼻にくるような悪臭がする、月経周期に関わらず量が多いなど、おりものに異常がみられる場合は婦人科で検査するようにしましょう。

おりものの量が少なくなる理由

エストロゲンの分泌量が少なくなる生理直後は、おりものの量が少なくなります。また、加齢とともにエストロゲンの分泌量は低下するため、個人差はありますがおりものの量も40代頃から減っていくことが多いです。エストロゲンがほとんど分泌されなくなる閉経後は、おりものはほとんどなくなります。
さらに、過剰なストレスや生活習慣に乱れがあると、ホルモンバランスが崩れおりものの量が減ってしまうことがあります。ストレスをためずに規則正しい生活をすることが大切です。

年齢によって、おりものは変化する

おりものは面倒な現象と思うかもしれませんが、女性にとって大切な役割があります。おりものには細菌の侵入を防ぎ膣内を清潔な状態に保つ「自浄作用」があり、排卵期には量が増え精子を迎えやすくする「受精の手助け」をします。そのため、おりものは自然妊娠に必要不可欠なもの。女性が妊娠可能な年齢でおりものの量は増え、加齢とともに減少していきます。おりものは年齢によって変化していくのです。


●10代
思春期以前はほとんどなかったおりものが、初潮を迎えると量が増え始めます。10代はまだ女性ホルモンの分泌量が不安定ですので、おりものの量も安定せず増えたり減ったりします。

●20代〜30代
女性ホルモンが最も多く分泌される時期です。20代になると、おりものの周期が安定してきます。また、妊娠している間は女性ホルモンが多く分泌されるため、おりものの量も多くなります。

●40代
更年期(閉経前後の10年間)を迎える人も多い40代。この時期は女性ホルモンの分泌量が大きく低下するため、おりものの量も比例して減少していきます。

●閉経後
閉経から2〜3年後には、女性ホルモンはほとんど分泌されなくなるため、おりものもほとんどなくなります。

おりものの色や状態で分かる体調

おりものは体調のバロメーター。あまりにも量が多い・ニオイがきつい・色がおかしいという場合は病気のサインかもしれません。普段から基礎体温をつけ、おりものの色や状態をチェックしてみてください。また、ストレスを感じている・生活習慣が乱れている・疲れている場合もおりものの状態は変化します。異常を感じた場合、婦人科を受診するようにしましょう。


●茶色・ピンク
茶褐色で強い悪臭がある場合、タンポンなど膣内に入れたものを出し忘れていないかチェックしてください。また、おりものが茶褐色やピンク色の場合、不正出血(血が混じっている)が考えられ、子宮頸がん、子宮体がん、子宮頸管ポリープなどの可能性があります。ただし月経直後は体内に残った経血が混じっていることがあり、その場合は心配ありません。

●緑・黄緑色
緑色や黄色の泡状で量が多く悪臭がある場合、トリコモナス膣炎の可能性があります。症状としては外陰部のかゆみや膣の痛みがあらわれます。
黄緑色の膿のような状態で悪臭がある場合、淋菌感染症(淋病)やクラミジア感染症などに感染している場合があります。女性の場合、感染初期は無症状なことが多いため気付きにくい病気ですが、下腹部の痛みや発熱をともなうこともあります。

●白・白濁色
正常な場合、おりものは透明や白濁色でさらっとしており、無臭か少しすっぱいニオイがあります。ドロっと粘り気があったり伸びたりする場合もありますが、一般的なことですので心配する必要はありません。
ただし、おりものが白く塊(チーズ状・酒粕状)になっていて外陰部にかゆみをともなう場合はカンジダ膣炎の可能性があります。また、おりものの量が多く下腹部の痛みや発熱をともなう場合、子宮内膜炎や卵管炎を起こしている疑いがあります。

おりものは女性ホルモンの影響で量が増減します。一般的に、排卵期・月経前・妊娠中はおりものの量は増え、加齢とともに減少します。おりものが白色や白濁色でさらっとしている・卵白のようなどろっとしたものがみられる場合は正常ですが、異常がある場合は病気の可能性がありますので注意が必要です。普段からおりものの色・量・ニオイをチェックし、気になる症状がある場合は早めに婦人科を受診することをおすすめします。

参考
MSDマニュアル家庭版性感染症
小山嵩夫クリニック気になる女のココロとカラダ
茶屋町レディースクリニックオリモノの異常
小林製薬おりものはカラダのサイン


2018/11/15

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