風邪薬

2017/01/20

市販の風邪薬、年齢制限があるのはどうして?

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

市販の風邪薬、年齢制限があるのはどうして?

子どもが風邪を引いたみたいだけれど、わざわざ病院に連れていくほどでもない、というときや、休日でかかりつけ医がお休みといったとき。
あなたはどうしていますか?
「何か薬を飲ませたい」と思う方も多いことでしょう。ただし、市販薬には、年齢によって飲み方に違いがあるので、よく読んだ上で服薬させることが大切です。
ではなぜ年齢制限があるのか、その仕組みについて、説明していきましょう。

添付文書を読む

市販薬には、添付文書があります。
添付文書には、使用上の注意や用法用量といった薬の飲み方、保管方法などが書かれているものです。子どもは、肝臓や腎臓の働きが未熟であるため使用できる成分が限られており、その薬を使っていいとされる年齢が書かれています。

使用できる年齢には、「15歳以上」「7歳または8歳」という区分があります。
これは15歳では代謝や排泄機能が大人とほぼ同じになり、7歳半では、機能が大人の半分になるといわれているからです。
市販薬の中には、「15歳以上」「大人」という表示のみの場合があります。この場合は、もちろん小児や乳幼児には飲ませてはいけません。

また小児ならば大人の半分の量で飲ませる、などということもしてはいけません。
小児や乳幼児が服用してはいけない成分が入っている場合や吸収しすぎる場合があるからです。

子どもの年齢

市販薬の表示には、医薬品特有の区分があります。

乳児

1歳未満

幼児

1歳以上7歳未満

小児

7歳以上15歳未満

大人

15歳以上

上記のようになっていますが、7歳未満で何か具合の悪い症状が出ている場合、市販薬に頼らず医師に診てもらいましょう。
とくに2歳未満の乳幼児で具合が悪くなったときには素人判断はせず、市販薬に頼らず、速やかに受診するようにしてください。

大人と子どもの違い

薬の量は、基本的には年齢、体重で決められています。

15歳未満で大人と同じくらいの体格だった場合、大人と同じ用量を飲ませたくなってしまいがちですが、飲んではいけません。たとえ体格が大人並みになっていても、内臓などは未発達だと考えられ、薬の吸収や効き具合、代謝や排泄能力が大人とは異なるためです。
とくに薬の分解・排泄に影響のある肝臓や腎臓の機能が未熟なので、思わぬ副作用が出る可能性もあります。

ですから15歳未満の子どもには、大人用の市販薬は使用しないでください。
もし小児用の薬を飲ませて、症状が改善しない場合は、量を増やしたりなどせずに、小児科を受診しましょう。

薬の形状種類

服用年齢によって薬の形状が違います。たとえば、解熱鎮痛剤では次のような違いがあります。

3歳以上5歳未満

直径6㎜以下の丸剤、錠剤、液剤、粉薬

3か月以上3歳未満

液剤、粉薬
小児の市販薬を使いたい場合は、ドラッグストアや薬局、薬店の薬剤師や登録販売者に相談してから購入してください。

1.丸剤・錠剤
固形状の薬で、多く使用されていますね。腸溶剤は、胃では溶けずに腸で溶けて吸収されるように工夫されています。噛んだり、砕いたりせずに、ぬるま湯と一緒に飲みましょう。

2.カプセル剤
カプセル剤は、散剤や顆粒剤をカプセルの中に入れてあります。ですから、カプセルを外して飲むと、腸に届く前に薬が溶けてしまい、カプセル剤の意味がありません。外さないで飲みましょう。水と一緒に飲むと喉にくっつかずに飲むことができますね。

3.チュアブル錠
口の中で噛んだり、舐めたりできるもので、水がなくても服用できる錠剤です。

4.散剤
粉末状の薬で、水やぬるま湯と一緒に服用します。

5.顆粒剤
顆粒剤は、粒状の薬です。かみ砕かずに水で流し込むように飲みましょう。

6.液剤・シロップ剤(内服タイプ)
液体状の薬で、添付された計量カップで、1回分の量を計って服用してください。シロップ剤は、粘り気があるものが多いので、計る前に軽く振って中身が均等になってから取り出して服用してください。また、泡が立たないように振ってください。

7.座薬
座薬は、肛門に挿入して使用します。飲み薬とは異なって、胃を荒らさない、即効性があるなどの特徴があります。

※注意事項
子どもの体格が大きくなって、15歳に近くなってきたら、主治医や薬剤師に市販薬の選び方を相談しておくとよいでしょう。

<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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