息抜き・小ネタ

2017/01/24

寝不足と不眠症のあいだにある「かくれ不眠」とは

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

寝不足と不眠症のあいだにある「かくれ不眠」とは

かくれ不眠は、寝不足と不眠症の中間状態といえます。
ハッキリとした不眠症は、睡眠障害として治療の対象になりますが、
かくれ不眠は「まだそこまでいってはいないけれど、
放っておくと睡眠障害になってしまう」いわば、未病状態といえるでしょう。

それだけに、この段階で手を打っておくと、不眠症に陥るのを予防することも可能です。

かくれ不眠とは?

たとえば毎日ではなくても布団に入っても眠れない、
ちゃんと寝ているはずなのに朝から疲れが残っているという状態はありませんか?

睡眠に悩みや不満があって日常生活に影響はあるにもかかわらず、
本人は「毎日ではないから大丈夫」「体質だから仕方ない」
「休日に寝だめしよう」などと、放置していたり、
睡眠の重要性への認識が低い状態が「かくれ不眠」です。

これは専門家や医師や薬理学者によって構成されている
特定非営利法人日本ブレインヘルス協会に属する「睡眠改善委員会」
がつくった造語だそうです。

かくれ不眠:セルフチェックと5つのタイプ

次のサイトに入ると、かくれ不眠のチェックと、
その結果を、ウェブ調査から抽出された
「5つのかくれ不眠のタイプ」のどれに該当するのか評定してもらえます。
睡眠改善委員会『かくれ不眠ラボ』

参考までに、チェックされるのは次の12項目です。


□ 最近、面白そうなことがあっても、あまりやる気が出ない
□ 仕事が忙しいと、寝ないで夜遅くまで頑張ってしまう
□ 起きた時に「よく寝た」と思えない
□ 寝つきが悪いことが多い
□ 眠れないのは異常ではない
□ 集中力が途切れがちで、イライラすることが多い
□ 寝る時間は決まっておらず、毎日ばらばらである。
□ 平日にあまり寝られないため、休日に「寝だめ」をする
□ よく昼間に居眠りしてしまうことがある
□ 思ったよりも早く起きてしあうことがある
□ 自分は寝なくても大丈夫なほうだ
□ 夜中に何度か起きてしまうことがある


かくれ不眠:5つのタイプの特徴と対処法

「生活不規則」タイプ

特徴:
生活や仕事が忙しく、生活パタンが不規則になって睡眠が削られているタイプです。
顕著な弊害が見えず、本人も苦にしていなくても、脳が疲れたり、
身体機能のバランスが崩れているかもしれません。

対処:
毎日同じ時間に睡眠をとりましょう。
就寝時間が一定すると睡眠リズムが整い、
睡眠の質がよくなり、快眠をもたらすでしょう。

「自分は大丈夫」タイプ

特徴:
眠らなくて当たり前、寝なくても平気、寝る時間が惜しいと、
睡眠を犠牲にしている、最も不眠症に近いタイプです。

対処:
スマホのアプリやガジェットなどで睡眠を記録しましょう。
睡眠に対して自覚的になり、意識できるようにするのがポイントです。

「眠りが浅い」タイプ

特徴:
グッスリ眠れないと感じている、睡眠の質が良質でないタイプです。
若い人にも現れるとのこと。

対処:
寝る前の室温・湿度の調整や睡眠改善薬など、
自分に合った入眠法を見つけることが大切です。

「高ストレス」タイプ

特徴:
当てはまる項目が少なく、不十分な睡眠がストレスをもたらしているタイプです。
イライラ・無気力・無感動など、睡眠とは関係なさそうなメンタル上の問題が、
実は不十分な睡眠に起因している可能性が高いと言えます。

対処:
このタイプの90%以上が、目覚めの際の不充足感を感じているそうです。
睡眠改善薬の力を借りるのも、ひとつの方法かもしれません。

「初期かくれ不眠」タイプ

特徴:
現時点では、まだ軽微なかくれ不眠状態です。
今の時点で、自分の睡眠環境を見直すことが望まれるタイプ。

対処:
かくれ不眠の予防ができる軽度なタイプなので、
今のうちから「かくれ不眠」を理解することを心がけることが大切です。

日本人の5人に1人が不眠に苦しんでいる!

睡眠障害には不眠だけでなく、「寝すぎ」など過眠もあります。
日本人の5人に1人が不眠に悩み、3人に1人が睡眠障害を抱えていると言われています。
こうした人たちに、もし治療を行うとすると莫大な費用がかかることでしょう。

かくれ不眠は不眠状態ながら、まだ不眠障害ではありません。
それだけに、この段階で手を打って睡眠障害に至ることなく健康を取り戻せたら、
本人の気分や生活ばかりでなく医療費なども節約できます。

もちろん、本人の側だけでなく社会環境も見直す必要はあるでしょう。
なにしろ、情報社会や都市生活は24時間起きている不眠状態が
当たり前とされているわけですから。

<執筆者・医療監修者プロフィール>

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長)

医療監修:株式会社 とらうべ(医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供)

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