発熱

2017/02/03

1歳、高熱を出すと精子に影響があるって本当?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

1歳、高熱を出すと精子に影響があるって本当?

病気によっては、後々まで影響が残るものもあります。高熱と男性の不妊症の関係について、1歳の男の子のママから相談がありました。看護師さんは、どのように答えているでしょうか。

1歳児のママからの相談:「高熱を出すたびに、精子に影響がある!と怒られます」

1歳の息子がいます。高熱を出す度に、姑から子種がなくなるから熱を出させたらダメよ!と怒られます。いつも姑が言っている、男の子が高熱を出すと精子がなくなるのは本当なのでしょうか?確かに以前高熱が出たせいで不妊症の原因になったという話を聞いたことがあります。風邪の熱で精子がなくなるのでしょうか?それとも何か違う病気による熱だけでしょうか?熱が出る度にヒヤヒヤしています。(30代・女性)

子どもの発熱は心配なし

15歳以上の男性がおたふく風邪に罹ると不妊症の原因になる事もありますが、子どもであれば心配ないようです。理由についても、教えてくれました。

睾丸が高熱に弱いことは事実です。男性の不妊の原因と考えられることとしては、無精子症・勃起不全・射精不全・生殖器の疾患などがあり、無精子症の原因の一つにおたふく風邪が挙げられます。子どもの頃に罹るのであれば問題ありませんが、15歳以上の男性が罹患すると約30%が睾丸炎を発症すると言われています。(産科・婦人科看護師)
おたふく風邪で睾丸症を発症しても、多くの場合が片側だけで、左右両方の睾丸がダメージを受けて無精子症になるのは稀です。そのため、おたふく風邪が不妊症の原因にはならないとも言われています。片側が睾丸炎を起こしても、もう片側が正常であれば妊娠は可能です。成人男性がおたふく風邪に罹って睾丸炎を起こせば不妊症になるリスクが高まりますが、子どもの発熱では心配ないでしょう。(産科・婦人科看護師)
睾丸(精巣)は熱に弱いため、お腹の中ではなく外に位置しています。性機能障害を引き起こす感染症で心配しなければならないのは、思春期以降に発症した「流行性耳下腺炎(おたふく風邪)」で、睾丸炎が併発した場合です。(看護師)

むやみに解熱する必要はなし

子どもが発熱した場合は、すぐに解熱剤で熱を下げる必要はありません。但し、様子を観察して息苦しそうな症状が見られた場合は、受診するようアドバイスがありました。

1歳くらいの子どもの発熱原因のほとんどは、風邪などのウィルス性感染症です。生後6カ月を過ぎると胎盤を通じてお母さんからもらった免疫が底をつくため、免疫力が低下し感染症を起こしやすくなります。生後6カ月以降から各種予防接種が始まるのはこのためです。お母さんからの免疫が無くなる代わりに、子どもは感染を繰り返しながら自らの体内で免疫力を養っていくようになります。(看護師)
発熱することで病原体の増殖を抑えると伴に、体内の免疫機能や白血球の活動が活発になり、病原体と戦います。発熱は大切なことですので、発熱したからとすぐに解熱剤を使って下げる必要はありません。但し、40℃以上の高熱・38℃以上の発熱が3日以上続く・咳が酷い・息苦しそうにしている場合は、病院を受診しましょう。(看護師)

15歳以上の男性であれば、おたふく風邪に併発する睾丸炎が不妊の原因になることもありますが、子どもの場合は心配無いようです。発熱は免疫機能を高める効果があるので、すぐに解熱するのではなく様子を見守り、必要であれば受診してください。


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