貧血

妊娠中の貧血。出産時の出血が酷いと、産後更に貧血に?

妊娠中は、貧血になりやすいと言われます。特に妊娠後期は赤ちゃんのために多くの血液を必要とするので、貧血に悩む妊婦さんは多いようです。出産時の出血が酷かった場合は、産後貧血は悪化するかとの問いに、看護師たちは何と回答しているのでしょうか。

貧血についての相談:「妊娠後期で酷い貧血。出産後貧血は悪化する?」

1人目を出産した時に、出血後に貧血となり鉄剤を処方されて飲んでいました。現在妊娠後期ですが既に貧血で、鉄剤を飲んでいます。今からこの状態で、出産時に出血が酷く貧血になった場合は、輸血になるのではとすごく心配しています。今まで輸血などしたことがないので、とても怖いです。出産時の出血は、貧血に関係するのでしょうか。今から出来る対策はあるのでしょうか。(30代・女性)

1000ml以上の出血は輸血が必要な場合も

出産時の出血は500ml以下なら正常範囲内ですが、1000mlを超える出血があった場合は輸血が必要になることもあります。妊娠後期は貧血を起こしやすく、酷い場合は産後の回復にも影響することがあるようです。

貧血の方は血液が薄いため出血しやすく、止まりにくい傾向にあります。出産時には大量に出血がしますが、500ml以下だと正常範囲内です。1000ml以上の出血があった場合は、命を守るために輸血することもあります。(産科看護師)
特に妊娠後期は赤ちゃんも大きくなり、栄養を届けるために血液が更に必要になります。妊娠後期で貧血があると血圧の低下や意識消失など、また産後の回復が遅れることもあります。出産時にたくさん出血すると貧血になり危険なため輸血などの処置を行いますが、出産までに時間がかかったり回復に時間を要するなど母体側の負担が更に大きくなります。(内科看護師)

産後も母乳のために鉄剤などの服用を

妊娠中は通常の倍以上の鉄分を必要とするため、鉄分を多く含む食材を中心に何でもバランスよく食べましょう。また、産後も質のよい母乳を作り出すため、必要であれば鉄剤の服用を継続すると良いかもしれません。

貧血を改善させるには鉄分や葉酸を多めに、ミネラル・ビタミン・たんぱく質などバランスのとれた食事を心掛けましょう。厚労省が30代妊婦に勧める1日に必要な鉄分は、21.5mgです。(産科看護師)
鉄分を多く含む食品は、レバー・ほうれん草・小松菜・ひじき・大豆製品などですが、ビタミンCや動物性たんぱく質と一緒に摂ると吸収率がUPします。逆にタンニンは鉄の吸収を妨げるので、お茶・コーヒー・紅茶などは食事の前後2時間くらいは避けてください。(産科看護師)
乾燥ひじき・納豆・小松菜・ほうれん草・豆腐・アジなどを、積極的に食べるようにしてください。母乳は母体の血液から作られますが、貧血では血液量が減って母乳不足になることがあります。出産後も鉄剤を内服したり、食事には気を配りましょう。また貧血のある人は無理をせず、周囲の人に協力してもらうことも大切です。(内科看護師)

妊娠中の貧血が酷いまま出産となると、出血量次第では産後の貧血が悪化する可能性もあるようです。普段の食事に鉄分豊富な食材を取り入れ、処方された鉄剤は今後も続けて服用しましょう。


2017/02/07

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