百日咳

2017/02/02

コンコンと短い咳が止まらない百日咳の治療法

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コンコンと短い咳が止まらない百日咳の治療法

百日咳はその名の通り、2~3カ月に渡り咳が止まらなくなる感染症です。咳が続くことにより呼吸が上手くできずチアノーゼや呼吸困難に発展し、最終的に死に至ることもある恐ろしい病気です。今回は百日咳の治療法について解説します。

2、3カ月咳が出続ける百日咳

百日咳菌やパラ百日咳菌が鼻や喉に入り込み感染する病気が、百日咳です。百日咳は感染力が非常に強く、家族間で感染する恐れがある他、保育園、幼稚園、学校等で集団感染することもあります。日本ではワクチンが浸透しているため、昔に比べると発症頻度はあまり高くありませんが、年間1万人が発症しているといわれています。

百日咳の病原菌の潜伏期間は7~10日程で、これを過ぎると初めに鼻水と軽い咳が現れます。その症状から風邪に間違われることも多いですが、次第に短くコンコンコンコンと続く咳が目立つようになります。咳が出る間隔は次第に長くなり、10秒以上止まらなくなる場合もあります。

病状が進行すると咳が出る時間はさらに長くなり、顔が赤くなる程、息ができずにとても苦しい状態が続きます。また、息を吸う際に、笛のようなヒューヒューという特徴的な音が生じます。これらの咳発作はリプレーゼと呼ばれます。息を上手く吸えないため、嘔吐することもあります。乳幼児の場合は特徴的な咳発作が見られず、無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進展することもあります。

百日咳の治療法

百日咳は病原菌に直接効くマクロライド系の抗生物質を服用することで治療しますが、これはカタル期に有効とされています。咳が10秒以上続くような状態に既に陥っている場合はこの抗生物質は効かず、症状を抑えることもできません。しかし、咳がひどくなる前に百日咳と診断することは難しく、抗生物質が効く段階で百日咳と診断が下ることは稀です。

咳を止めようとして市販の咳止め薬を服用すると、乳幼児の場合は呼吸が止まる場合もあります。咳がひどく出ている際には医療機関を受診し、医師から処方された薬を服用しましょう。

ワクチンによる予防が重要

百日咳は、四種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)で予防することが可能です。四種混合ワクチンは定期接種なので、対象期間中に摂取すれば無料で受けることができます。四種混合ワクチンの1回目の接種は、生後3カ月以降です。他の予防接種のスケジュールと合わせ、漏れのないように接種しましょう。


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