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2017/02/03

子どもが水のような下痢を出す。ロタウイルス下痢症の原因

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子どもが水のような下痢を出す。ロタウイルス下痢症の原因

冬になると、下痢や嘔吐などの症状が現れるウイルス性胃腸炎が流行します。冬に流行するウイルス性胃腸炎のほとんどは、ロタウイルスによるものだといわれています。今回は、ロタウイルス下痢症の原因について解説します。

子どものウイルス性胃腸炎

冬になると、嘔吐や下痢を伴う胃腸炎が流行します。これらの胃腸炎は、ウイルスへの感染が原因になっているケースが多いです。胃腸炎の原因になるウイルスは感染力が強く、保育園や幼稚園等で集団感染することも少なくありません。子どもがかかりやすい胃腸炎を引き起こす主なウイルスは、以下の通りです。

◆ロタウイルス
◆アデノウイルス
◆ノロウイルス

ロタウイルス下痢症とは?

ロタウイルス下痢症は、一般的にロタウイルス感染症やロタウイルス胃腸炎と呼ばれています。ウイルス性胃腸炎の中でも特に重症化しやすく、水のような下痢と嘔吐が主な症状です。特に下痢は何度も起こるため、体内の水分と塩分が急激に失われて脱水症を引き起こす場合も多いです。また、便の色が白っぽくなることがあります。

脱水症の症状が重い場合は、点滴による栄養と水分補給が必要になります。症状が進行すると死に至ることもあります。日本では年間80万人がロタウイルス下痢症により医療機関の受診をしており、8万人が入院しています。さらに10人が死亡している他、一命を取り止めたとしても重い腎障害やけいれん、脳炎などの合併症を引き起こす場合もあるため注意が必要です。

ロタウイルス下痢症は5歳までに一度はかかるといわれており、一度かかってもまた発症するケースもあります。しかし、2回以上かかると重症化せずに症状が治まる場合が多いです。乳児の場合は腸の粘膜の回復が遅く、下痢症が長引く傾向にあります。

ロタウイルス下痢症の原因

ロタウイルス下痢症の原因は、ロタウイルスへの感染です。ロタウイルスは胃腸炎を引き起こすその他のウイルスに比べて非常に感染力が強い他、複数の型があるため重症化するだけでなく、何度も発症します。

また、ロタウイルスは経口感染により感染します。感染者の唾液や便が口に入ると約1~3日潜伏し、その後下痢や嘔吐が起こります。ロタウイルスは約1週間便の中に含まれているため、赤ちゃんのオムツ替えには特に注意が必要です。


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