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2017/02/03

子どものロタウイルス下痢症に関わる治療法について

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子どものロタウイルス下痢症に関わる治療法について

幼稚園や保育園で冬の寒い季節に集団感染しやすい病気が、ウイルス性胃腸炎です。中でもロタウイルス下痢症は感染力が強く、発生頻度の高い胃腸炎として知られています。今回は、ロタウイルス下痢症の治療法について解説します。

ロタウイルス下痢症とは?

冬になると、下痢や嘔吐等の症状を引き起こすウイルス性胃腸炎が流行します。様々なウイルスがありますが、子どもの胃腸炎の中で発生頻度が高く、重症化しやすいものがロタウイルス下痢症です。ロタウイルス下痢症は正式名称をロタウイルス感染症といいますが、水のような下痢が特徴的であるため、”下痢症”と呼ばれることもあります。
ロタウイルスが口に入ると1~3日の潜伏期間を経て下痢、嘔吐、発熱の症状が現れます。また、便が白っぽくなるという特徴もあります。通常、1週間程度で症状は治まりますが重症化すると脱水症やけいれん、脳症を引き起こす場合もあるため注意が必要です。

ロタウイルス下痢症の治療法

ロタウイルスに直接効く抗ウイルス剤はありません。ウイルスが体外に排出されるまで耐えるしかないのが現状です。特に乳児は脱水症を引き起こしやすいため、こまめに水分補給をする必要があります。

脱水症が重い場合は、点滴による対症療法が必要になることもあります。便にもロタウイルスは含まれています。オムツを替える際は、ママが感染することも考えられるため扱いは十分注意してください。

ワクチンによる予防が有効

ロタウイルス下痢症は、ウイルスに直接働きかける有効な治療法がなく、ウイルスが完全に体内からいなくなるまで待つしかありません。しかし、予防接種を受けることで重症化を未然に防ぐことができます。
ワクチンの接種は任意接種で、生ワクチンを口から飲んで接種します。日本で接種できるワクチンの種類は2種類あり、どちらのワクチンを接種したかにより回数が異なります。接種は生後6週から可能ですが、他の予防接種との兼ね合いを考慮し、生後2カ月頃から接種するケースが多いようです。

<まとめ>
ロタウイルス下痢症は激しい下痢を伴い脱水症を引き起こす恐ろしい病気であり、根本的な治療法はありません。ワクチンは任意接種のため自費となり、接種しても完全にかからないとはいい切れませんが重症化を防ぐことはできます。


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