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2017/02/08

小児喘息の治療費用

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小児喘息の治療費用

主にアレルギー反応により引き起こされる小児喘息は、症状が長期にわたり慢性的に続く病気です。ここでは、小児喘息の基本的な概要と共に、治療にかかる費用が部分的に負担される助成制度について解説します。

対症療法と予防的治療で症状を抑える

小児喘息は、主に乳幼児や学童に発症する慢性の病気です。アレルギー体質の子どもに起こりやすく、ダニやハウスダストなどアレルギー反応を引き起こす原因物質が影響しています。

小児喘息になると空気が通る気管支が狭くなり、呼吸をする時に「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)が現れます。また、呼吸回数が増え、咳き込みの発作が起こりやすいなどの特徴があります。

一般的に、小児喘息の治療は発作が起こった時の対症療法と、発作が起こらないように予防する予防的治療に分類されます。症状に合わせて気管支を広げる薬や、炎症を抑える薬などを使い分けます。小児喘息になると、喘息の症状が現れていない場合でも気管支が炎症を起こしていると考えられます。そのため小児喘息の治療は、薬で気管支の炎症を抑えながら、発作を起こさないようにすることが大切です。

また、小児喘息の治療には、比較的副作用が少なく薬剤を気管支や肺に直接送ることができる吸入療法が用いられるケースが多いです。ネブライザーと呼ばれる吸入機器で、インタールやβ2気管支拡張剤などを吸入します。

小児喘息の治療費用の助成制度

小児喘息は発作をくり返す慢性疾患ですが、適切な治療を行えば、症状がほぼ消失することもあります。しかし、小児喘息の治療は長期戦ですので、治療にかかる費用が高額になりがちです。

小児喘息は、医療費の助成を受けることができる「小児慢性特定疾病」の慢性呼吸器疾患(気管支喘息)に分類されています。この制度を利用すれば、治療に必要な費用の自己負担額を軽減することができます。厚生労働大臣が定める疾病の程度である18歳未満の児童などが対象となっています。慢性に経過する病気であること、生命を長期に脅かすもの、症状・治療が長期にわたって生活の質を低下させてしまうもの、高額な医療費の負担が続く疾病であることがあげられ、すべての要件を満たすと医療費女性が受けられます。また、自己負担額の上限は、所得水準や症状によって異なります。

小児慢性特定疾病の医療費助成制度を利用するには、指定医療機関で受診後、医療意見書という書類を医師に作成してもらいます。その後、申請書類(医療受給者証申請書)に医療意見書を添付し、各自治体に提出します。審査の結果、認定されれば費用が助成されます。

ネブライザーの給付または購入費用の助成を受けられる自治体もあるため、手続き等の詳細はお住まいの自治体に確認してください。

<まとめ>
小児喘息は乳幼児や学童に発症することが多く、アレルギーとの関連性が指摘されています。小児喘息の治療は発作を止める対症療法と、発作が起こらないようにする予防的な治療に分類され、症状に応じて適切な薬が用いられます。小児喘息は治療が長期化し、費用が高額になるケースがありますが、小児慢性特定疾病の医療費助成制度を利用すれば費用負担を軽減することができます。


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