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2017/02/09

発育期に起こるオスグッド・シュラッター病の治療法

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発育期に起こるオスグッド・シュラッター病の治療法

オスグッド・シュラッター病は、スポーツをしている10~15歳の子どもに起こるスポーツ障害です。成長痛と間違われることも多いですが、いつまでも痛みがひかない場合はオスグッド・シュラッター病であることが多いです。今回は、オスグッド・シュラッター病の治療法について解説します。

オスグッド・シュラッター病とは?

太ももを構成する筋肉の一つである大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は、すねの骨の上方で骨が少し出っ張っている脛骨粗面(けいこつそめん)とつながっています。大腿四頭筋は膝を伸ばすために働き、この時生じた力は脛骨にも伝わります。骨と筋組織が成長しきっている場合は問題ありませんが、発育期の骨は急速に成長するのに対し、筋肉は骨に比べ成長スピードが追いついていません。
この状態でジャンプやダッシュ等による強い力が加わり続けると、脛骨結節(ひざのお皿の下にある少し盛り上がっている箇所)が耐え切れず炎症を起こします。病状が進行すると骨や軟骨が浮き上がり、剥がれることもあります。
オスグッド・シュラッター病は10~15歳までの発育期に起こりやすいスポーツ障害であり、女の子よりも男の子に多く発生するようです。サッカーやバレーボール、バスケットボール等のジャンプやダッシュが多いスポーツをする習慣がある子どもに多く見られます。

対症療法で様子を見るのが一般的

オスグッド・シュラッター病の症状は、骨や筋肉が十分に成長することで次第に消えていきます。そのため、抗炎症鎮痛薬の外用や、患部を冷やす、痛みが発生した場合はスポーツを中断し安静にする等の対症療法で様子を見る場合が多いです。また、超音波や低周波等による物理的な治療が施されることもあります。これらの治療は、整形外科で受けられます。

痛みが出て、少し休んでから再開する場合、中断してから3~6カ月の間は痛みが再発しやすいです。スポーツを再開する場合は、サポーターやベルト、テーピング等を使用し骨にかかる負担を軽減しましょう。スポーツ後のアイシング(患部を冷やすこと)も効果的です。

予防効果が期待できるストレッチ

オスグッド・シュラッター病は、大腿四頭筋の柔軟性を高めることで予防することが可能です。大腿四頭筋を柔らかくすることで、脛骨結節にかかる負担を軽減することができます。大腿四頭筋の柔軟性を高めるストレッチの手順は、以下の通りです。

1.横向きに寝て膝を曲げ、いすに座っているような姿勢を取る
2.上にある足のつま先を手でつかむ
3.手でつま先をかかとがお尻につくように引っ張る。同時に膝を後ろに引く

オスグッド・シュラッター病は、発育期特有のスポーツ障害です。そのため、まずは対症療法のみで様子を見ます。ストレッチで予防することも可能なので、お子様がスポーツをしている場合は定期的にストレッチを促しましょう。


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