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2017/02/10

乳幼児が罹りやすい「川崎病」の治療方法

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乳幼児が罹りやすい「川崎病」の治療方法

川崎病は乳幼児が罹りやすく、まだ原因が解明されていません。どのような治療が行われるのでしょうか。ここでは、川崎病の基本的な概要と共に治療のポイントについて解説します。

川崎病は冠動脈瘤の合併に注意しよう

乳幼児に発症することがある川崎病は、全身の血管が炎症を起こす原因不明の病気です。38度以上の高熱が5日以上続くことや両眼の充血、舌に赤いブツブツができるイチゴ舌(ぜつ)などの特徴的な症状が現れます。

川崎病は、急性期の炎症が強く発熱が10日以上続くような場合、後遺症として冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)につながる恐れがあるため注意が必要です。冠動脈は心臓に栄養や酸素を供給する血管です。冠動脈に瘤(こぶ)ができると、将来的に血管が狭くなることや、血栓(血液のかたまり)が詰まることにより狭心症・心筋梗塞を引き起こすリスクがあります。

川崎病の影響で大きな冠動脈瘤が残ると、心筋梗塞を防ぐために血液が固まらないようにする薬を服用し続ける必要があります。早期に適切な治療を受けましょう。

炎症を抑える対症療法が治療の基本

川崎病の原因は解明されていないため、治療は炎症を抑えるなどの対症療法が基本です。炎症を抑える主な方法を以下に挙げます。

【免疫グロブリン(ガンマグロブリン)】
細菌やウイルスの感染を防ぐ抗体が含まれている、血液製剤です。冠動脈瘤を生じにくくする作用があるといわれています。点滴により投与されます。免疫グロブリンが効かない場合は、ステロイド薬が併用されることがあります。

【アスピリン】
血管の炎症や発熱を抑える他、血管内で血液が固まらないようにする作用があります。

冠動脈瘤を併発し、血管が詰まる可能性が高い場合、血流を改善するために冠動脈バイパス手術やカテーテルという管を挿入する治療が行われることがあります。

<まとめ>
川崎病は、全身の血管が炎症を起こす原因不明の病気です。乳幼児に発症することがあり、後遺症として冠動脈瘤が残ることがあるため早期に適切な治療を受けましょう。川崎病の治療は、免疫グロブリンやアスピリンにより炎症を抑える対症療法が基本です。治療効果がある場合は冠動脈瘤のリスクが低くなりますが、冠動脈瘤を併発するとバイパス手術やカテーテルの挿入を要することがあります。


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