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2017/02/10

子どもに発症するギラン・バレー症候群の原因

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子どもに発症するギラン・バレー症候群の原因

ギラン・バレー症候群は、手足の知覚障害や運動障害を起こす病気です。ここでは、ギラン・バレー症候群の基本的な概要と原因について説明します。

ギラン・バレー症候群の症状とは?

ギラン・バレー症候群は、主に運動神経が障害される病気ですが、発症した当初は手足のしびれなどの感覚(知覚)障害が起こり、徐々に筋力低下に伴う運動障害を起こすケースが多いです。症状が進行すると、歩行や呼吸が困難になったり表情が作りづらくなります。
この他、脈拍が異常に速くなる頻脈(ひんみゃく)や不整脈、起立性低血圧、高血圧など自律神経の働きが低下した症状が現れることもあります。ギラン・バレー症候群は、女性より男性が発症しやすい病気といわれていますが、年齢に偏りはなく、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に発症しています。

ギラン・バレー症候群の原因とメカニズム

ギラン・バレー症候群の原因や正確なメカニズムはまだ解明されていません。しかし、発症する前に発熱・頭痛・下痢などの感染症の症状を訴えるケースが多いことから、細菌やウイルスへの感染が引き金になっていると考えられています。

細菌やウイルスへの感染がギラン・バレー症候群を引き起こす理由については、自己免疫反応が関わっているのではないかと推測されています。通常、免疫反応は自分の体を守るために外から侵入した異物に対して起こるものですが、自己免疫反応が起こると自分を攻撃対象にします。

なぜ自己免疫反応が起こるかというと、細菌やウイルスへの感染に伴い、末梢神経にある「髄鞘(ずいしょう)」という神経伝達に関わる組織や、「軸索(じくさく)」という神経線維に対する自己抗体が作られていることが原因として考えられています。また、自己抗体が髄鞘にダメージを与えていることも、原因の一つといわれています。

<まとめ>
ギラン・バレー症候群を発症する年齢層は幅広く、子どもに発症することもあります。ギラン・バレー症候群の明確な原因は判っていませんが、発熱や頭痛などの感染症の症状が現れた後に知覚障害や運動障害を起こすケースが多いことから、細菌やウイルスへの感染に伴う自己免疫疾患の一種ではないかと考えられています。


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