血友病

2017/02/12

子どもの血が止まらなくなる、血友病の治療法とは?

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子どもの血が止まらなくなる、血友病の治療法とは?

人間の体は、出血してもしばらくすると自然に血が止まります。しかし、生まれつきの病気によって血が止まらなくなることもあります。それが血友病です。今回は、血友病の治療法について解説します。

血友病とはどのような病気か

血友病とは先天性の止血異常の一種です。本来は、出血が起こると傷口に血小板が凝集します。続いて血液中のタンパク質から「フィブリン」と呼ばれる繊維状の物質が形成され、それが赤血球や白血球などを絡め取るようにして血液を凝固させます。しかし、血友病の患者はフィブリンを形成する際に働く血液を凝固させる因子の一部が欠乏する、または正常に働かないことにより、止血できなくなります。

血友病は、新生児期の頭蓋内出血などによって発見されることも稀にありますが、一般的には赤ちゃんの運動量が増加する生後半年以降に発見されることが多いです。赤ちゃんの運動量が増加すると、ハイハイによって膝や肘に皮下出血が起こることや、転んだ時の出血がなかなか止まらないことから血友病が発覚します。血友病によって足やひざの関節に出血することもありますが、同じ関節に出血を繰り返すと、関節が変形したり動きづらくなることもあります。

血友病はなぜ起こる?

血友病は、遺伝によって発症することがほとんどです。血友病に関する遺伝子は性別を決めるX染色体に存在しており、女性よりも男性に発症することが多いです。家族に血友病の患者がいなくても、血友病を発症している例もあります。

血友病の治療法

血友病の治療の基本は「補充療法」です。これは、出血が起こった際に血液凝固因子を含む製剤を患者の静脈内に注射するというものです。補充療法は、出血時以外に行うものもあります。例えば、運動会や遠足のように活動量が多い日の朝に血液凝固因子の製剤を注射しておき、出血を予防します。これを「予備的補充療法」といいます。

また、普段から定期的に血液凝固因子の製剤を注射することで血が止まらなくなることを防止する方法(定期補充療法)もあります。定期補充療法の場合は、週に2~3回のペースで凝固因子製剤の注射を行います。

血友病は生まれつき出血時に血が止まりにくくなる病気ですが、補充療法などの適切な治療を行えば、症状を抑えることができます。もしお子さんに頭蓋内出血や皮下出血など気になる症状が見られる際は、念のために病院で診てもらいましょう。

参考URL
http://www.kaketsuken.or.jp/hemophilia/1.html


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