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2017/02/14

子どもに再生不良性貧血が起きたときの治療費用

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子どもに再生不良性貧血が起きたときの治療費用

原因不明の再生不良性貧血は、国から難病に指定されている血液の病気です。病気の性質上、治療費用が高額になります。ここでは、再生不良性貧血の基本的な概要と助成制度について説明します。

再生不良性貧血の基本的な概要と治療法

再生不良性貧血は、明確な原因が判らない特発性の難病として国から指定されている血液の病気です。生まれつき発症することはあるものの、原因不明のまま後天的に発症するケースがほとんどです。

血液は骨髄に存在する造血幹細胞から産生されますが、骨髄中の血を造る細胞が少なくなることで、主要な血液細胞(白血球・赤血球・血小板)のすべてが減少します。

免疫力を保つ働きのある白血球が減ると感染症にかかりやすくなり、全身に酸素を運ぶ赤血球が減ると動悸・息切れ・倦怠感などの症状が現れやすくなります。また、出血を止める作用のある血小板が減るとアザができやすくなる他、出血しやすくなるなど様々な症状が懸念されます。

再生不良性貧血は、ごく軽症ならば経過観察になることもありますが、治療を要するレベルに達している場合は造血(血液をつくり出すこと)を目的とした治療が行われます。主な治療法としては、造血幹細胞の働きを阻害していると考えられるリンパ球を抑える「免疫抑制療法」と、健康な人の骨髄細胞の提供を受ける「骨髄移植」があります。軽症例では蛋白同化ステロイドの投与が行われます。

高額になる治療費用

症状のレベルによりますが、再生不良性貧血の治療期間は長く、治療にかかる費用は高額になる傾向があります。再生不良性貧血の免疫抑制療法は数カ月単位で続けられることが多く、骨髄移植は入院を要し、手術にかかる費用は高額です。

再生不良性貧血は国から難病に指定されているため、治療にかかる費用の自己負担分の一部について助成を受けることができます。
また、小児慢性特定疾病(原則的に18歳未満の児童が対象)にも指定されているため、認定された場合は費用の助成対象となります。
指定難病または小児慢性特定疾病として認定されるには、それぞれ別の申請手続きが必要です。両方の助成制度を申請することは可能ですが、医療費の重複支給は原則的に行われないため、どちらか一方を選ぶことになります。

費用の助成制度の申請手続きは、各自治体で行います。手続きの内容は自治体ごとに異なる場合があるため、詳細については最寄りの保健所等に確認してください。

<まとめ>
再生不良性貧血は、骨髄に障害が起こり、血球が減少する原因不明の難病です。主に免疫抑制療法や骨髄移植などの治療が行われますが、治療は長期化しやすく費用が高額になることがあります。再生不良性貧血は国から指定難病および小児慢性指定疾病に指定されているため、認定された場合は助成金を受けられます。


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