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2017/02/14

日本脳炎ってどんな病気?どう治療すれば良いの?

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日本脳炎ってどんな病気?どう治療すれば良いの?

日本脳炎は、発症率が低い感染症です。ウイルスに感染したからといって、必ずしも症状が現れるわけではありません。しかし、一度発症するとその死亡率は20?40%と言われており、治療をしたとしても重篤な後遺症が残る可能性もあります。

そもそも日本脳炎ってどんな病気?

日本脳炎とは、日本脳炎ウイルスによって脳に炎症が起きる感染症です。発症する場合は約1週間?15日ほどの潜伏期間を経て、時に40度を超える高熱・頭痛・めまい・嘔吐などの症状が現れます。子どもが感染した場合は、下痢を伴うことも多いです。その後、麻痺や痙攣などの神経系の症状が見られます。

感染しないためには何に気をつければ良いのでしょうか?

日本脳炎ウイルスは、コガタアカイエカという蚊を通して媒介されます。ヒトからヒトへの感染は起きず、主に豚などの家畜からの感染によって罹患します。そのため、蚊の活動が活発になる夏場や、養豚場の近くにいる時には注意しましょう。

日本ではほとんどの人が生後6カ月から13歳までの間に、2期、計4回に分けて予防接種を受けます。ワクチンの摂取により罹患のリスクを大幅に減らすことができます。1954年のワクチン接種の開始以来、日本脳炎の患者数は劇的に減少しています。2000年以降の国内での発症者は、年間10名に満たないほどと言われています。

発症した時の治療法は?

もし日本脳炎に感染し、発症してしまった場合、どのような治療を行うのでしょうか。

日本脳炎の治療は確立されておらず、対症療法のみです。対症療法とは、疾病の原因に対する治療ではなく、主要な症状を軽減するための治療のことです。日本脳炎における対症療法では、高熱や痙攣を管理することが主な治療になります。しかし、日本脳炎は発症した瞬間からウイルスによる脳細胞の破壊が始まっています。今現在も日本脳炎への特効薬は見つかっていません。事前の予防が何よりも大切です。


完治までの期間は個人差がありますが、日本脳炎は発症から4?5日後が症状のピークです。その後は次第に落ち着き、回復へと向かいます。症状を放置すると、精神障害や四肢のしびれなどの重篤な後遺症が残ることがあるため、すぐに医療機関を受診し、治療を受けましょう。

日本脳炎は、予防接種によって防ぐことができる病気です。発症してからの治療は対症療法のみになってしまうので、感染そのものを防ぐのが重要です。


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