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ペルテス病の子どもの治療

太ももの骨の先端部分が壊死するペルテス病。成長期の子どもに発症することがある病気ですが、どのような治療を行うのでしょうか。ここでは、ペルテス病の治療に対する考え方や、主な治療方法について説明します。

ペルテス病は早期診断・早期治療が大切

太ももの骨の先端部分の血流が途絶え、壊死するペルテス病は、成長期の子どもに発症することがある病気です。女の子よりも、男の子に発症しやすい傾向があります。
血流障害に伴い大腿骨頭に栄養が供給されなくなると、骨がもろくなります。血流が悪くなる原因については、明らかになっていません。

ペルテス病の診断・治療のタイミングが遅れると、壊死の範囲が拡がったり骨頭が変形することが懸念されるため、早期診断と早期治療が重要です。

自然治癒力をサポートする治療方法が基本

ペルテス病の影響で壊死した骨頭は、成長と共に吸収されて自然に再生されることがあります。ペルテス病が治るまでにかかる期間は個人差がありますが、新しい骨が再生されるまでに目安として1?2年とされています。しかし、新しい骨はまだ柔らかく丈夫でないため、強く丈夫な骨になるまで3?5年かかることが予想されます。

ペルテス病の治療の基本的な考え方は、壊死した骨頭が自然に修復される経過を観察することです。ただし、骨が再生・修復される過程において、歩行や運動による負荷の影響で変形するリスクがあるため、変形を予防するために「保存的治療」や「外科的治療」が実施されます。

保存的治療と外科的治療の目的と概要

ペルテス病の保存的治療とは、壊死の初期段階から壊死部分が吸収されるまでの期間、専用の装具を装着し、脚を引っぱった状態で過ごす治療方法です。骨が再生する修復期においては、大腿骨頭が股関節にしっかり収まるように深く包み込み、骨頭が変形せず球形に再生することを目指します。

外科的治療(手術療法)は、以下の方法があります。

・ 大腿骨内反骨切り術
・ 骨盤骨切り術(ソルター手術)
・ 上記2つの方法を組み合わせた手術

手術は、股関節の受け皿のような部分である臼蓋に、大腿骨の先端が収まるよう骨頭を深く包み込むために行われます。

また、股関節の可動域を広げるため、積極的にリハビリ訓練を実施することも大切です。

<まとめ>
大腿骨の骨頭が壊死するペルテス病は、成長期の子どもに発症することがある病気です。成長に伴い、壊死部分は吸収・再生することがあるため、経過観察および変形を予防するためのサポートすることが基本的な治療の方向性です。骨の正常な修復をサポートする治療方法としては、保存的治療(装具療法)と外科的治療(手術療法)があり、股関節を動かしやすくするためにリハビリ訓練を実施することも大切です。


2017/02/16

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