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子どものおたふくかぜの原因と感染経路について

子どもに多いおたふくかぜは、耳の下や顎が腫れるのが特徴です。今回はおたふくかぜの主な症状と原因ウイルスの感染経路、そしておたふくかぜや各種合併症を防ぐワクチンについて解説します。

おたふくかぜの原因ウイルスと主な症状

耳下リンパ・顎下のリンパが腫れるおたふくかぜは、正式名称を流行性耳下腺炎といいます。乳幼児~小学校低学年頃までの子どもに多い病気ですが、大人が発症すると重症化することが多いです。

□おたふくかぜの原因ウイルス
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスが原因で発症します。
耳下腺炎そのものは、他のウイルスが原因で起こることもあります。しかしムンプスウイルスは感染力が強く、ムンプスウイルスによる耳下腺炎は他の耳下腺炎と区別されます。

□おたふくかぜの主な症状
潜伏期間は2~3週間と長く、その間に頭痛や食欲不振などの初期症状が起こります。その後以下のような症状が起こり、1週間ほどリンパ腺の腫れが続きます。

・耳の下から顎にかけての痛み・腫れ(片方のみに症状が出る場合もある)
・発熱
・咳・鼻水

おたふくかぜの感染経路と登園・登校禁止期間

おたふくかぜの原因となるムンプスウイルスの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。子どもが幼稚園・保育園などで集団生活を送っている場合は、特に注意が必要です。

□飛沫感染とは?
感染者の咳・くしゃみなどによってウイルスが空中に飛び散り、そのウイルスを他の人が吸い込むことで感染が拡大します。ウイルスを吸い込まないためには、マスクをつけるのが有効です。

□接触感染とは?
タオル・食器などの使い回しや、不特定多数の人が触れるドアノブ・電車のつり革などから感染が拡大します。小さい子どもの場合は、共用の遊具や玩具などにも注意が必要です。外出後や食事前には、しっかり手洗い・うがいをして予防しましょう。

□登園・登校禁止期間について
ムンプスウイルスは感染力が強く、発症後5日まではウイルスが大量に排出されます。現在の学校保健安全法では、発症日を除いて5日間が経過するまでは登園・登校が禁止されます。5日間を過ぎても全身の症状が重い場合は、症状が軽快するまで休ませます。
自治体や園の方針によっては、登園・登校許可証明書が必要になることもあります。

おたふくかぜの治療法および予防法は?

おたふくかぜは細菌ではなくウイルスが原因で起こるため、抗生物質は効きません。治療は、痛み止めなどの対症療法が中心になります。耳下腺が痛むときは、鎮痛剤を使用するほかに冷やすことでも痛みを軽減できます。

□おたふくかぜワクチンで予防する
1歳を過ぎていれば、おたふくかぜワクチンで予防できます。
1回目の接種時期は1歳の誕生日以降、2回目は1回目の接種から2~4年後(3~5歳ごろ)が望ましいです。髄膜炎・脳炎などの合併症を防ぐためにも、できるだけ早めに接種しましょう。
ワクチンを接種しても抗体が十分にできず、おたふくかぜを発症する人もいます。それでもワクチンを接種しておけば軽い症状で済み、合併症のリスクも下がります。
任意接種なので有料ですが、補助が受けられる自治体が多いので問い合わせてみましょう。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスが原因で起こります。主な感染経路は飛沫感染と接触感染なので、幼稚園・保育園や学校で集団生活をしている子どもは特に注意が必要です。おたふくかぜワクチンを接種すれば高い確率で予防できるので、1歳の誕生日を過ぎたら早めに接種しましょう。任意接種なので有料になりますが、多くの自治体で補助を受けることができます。


2017/02/16

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