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インフルエンザ脳症は早期の治療が重要

インフルエンザは、高熱や鼻水、筋肉痛など、様々な合併症を引き起こす恐れがあります。特に注意したい合併症が、インフルエンザ脳症です。今回は、インフルエンザ脳症の治療について詳しく解説します。

インフルエンザに伴う意識障害

インフルエンザ脳症は、インフルエンザの重大な合併症です。6歳以下の子どもに多く、命に関わることや後遺症が残ることがあるので十分な注意が必要です。インフルエンザ脳症の原因は、インフルエンザの強い毒素からダメージを受けることで起こる過剰な免疫反応と考えられています。インフルエンザ脳症を発症すると、痙攣・意識障害・異常行動などの症状が現れます。多くの場合、発熱から数時間~24時間以内にこれらの症状が現れます。急激に発症するので、症状に気づいた方は早く治療を受けましょう。

全身状態を保つ治療

インフルエンザ脳症の治療は、全身状態を保つ支持療法と過剰な免疫反応を抑える特異的治療に分かれます。支持療法では、気道確保・換気確保・酸素投与などによる心肺機能を安定させます。また、抗けいれん薬や点滴によるけいれんの抑制・予防、脳圧亢進( 何らかの脳の疾患、あるいは血腫、腫瘍などで脳内の容積が増えたとき、頭蓋骨という閉鎖空間では圧の逃げ場がないので、中の圧力が高まり脳が圧迫を受ける状態)の管理、体温の管理などを行います。これらの治療を行うことで、全身の状態をできるだけ良い状態に保ちます。

特異的治療では、高熱が出る期間を短縮するため抗ウイルス薬を投与します。また、ステロイドを投与して免疫を抑制するステロイドパルス療法、免疫を抑制するガンマグロブリン大量療法などが行われます。これらにより、過剰な免疫反応を抑え、インフルエンザ脳症を治療します。

<まとめ>
インフルエンザを発症した後に痙攣・意識障害・異常行動などが現れた場合、インフルエンザ脳症が疑われます。インフルエンザ脳症の治療は、支持療法と特異的治療に分かれます。支持療法は全身の状態を保つ治療で、特異的療法は過剰な免疫反応を抑える治療です。できるだけ早く病院で診察を受けましょう。


2017/02/17

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