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2017/02/20

子どもの排泄障害の対処法

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子どもの排泄障害の対処法

子どもは成長に伴いトイレで排泄するようになりますが、排泄障害の場合はトイレ以外の場所で失禁することがあります。ここでは、子どもの排泄障害のうち、尿が漏れる遺尿症の症状や検査方法について説明します。

排尿・排便を我慢できない排泄障害とは?

子どもは成長に伴い排泄機能が発達し、排尿や排便をある程度我慢してトイレで排泄する習慣を身に付けます。しかし、排尿や排便を我慢できず、おもらしすることが多い子どもは排泄障害の可能性があります。

子どもの排泄障害は、場所をかまわず尿失禁する遺尿症(いにょうしょう)と、便を漏らす遣糞症(いふんしょう)に大別されています。

尿失禁が続く遺尿症のタイプと検査方法

子どもの遺尿症は、5歳以上で週2回以上のおもらしが3カ月以上続く場合に診断されます。遺尿症のうち、就寝中に無意識に排尿する場合を夜尿症と呼び、昼間のおもらしと区別されることが多いです。

夜尿症は、以下のタイプに分けられています。
・ 多尿型(夜間の尿量が多い)
・ 膀胱型(尿を溜める力が弱い)
・ その他(夜間の尿量が多い上、膀胱が小さいなど)

また、昼間に尿が漏れる場合、排尿する時に使う膀胱の筋肉が充分に収縮しないタイプ(排尿筋の収縮障害型)と、尿の出口に位置する括約筋(かつやくきん)の緊張により排尿が途中でストップするタイプ(排尿中断型)、尿路の機能異常や形態の異常があるタイプなどに分かれます。腹圧をかければ排尿しやすくなりますが、尿の流れが断続的になり残尿するケースが多いです。

病院で遺尿症かどうかを診断する際、以下のような検査が行われます。

・ 尿検査
・ エコー検査
・ 尿流測定(ウロフロメトリー)
・ 腹部レントゲン写真

子どもの排尿習慣やおもらしの状況、飲水の頻度などを詳しく確認し、数日間の排尿記録を付けるよう指示されることがあります。

治療方法

強い尿意に襲われる前に排尿に導いたり、尿意を感じたときに排尿を抑制して一定時間経ったあとに排尿するなど、 排尿訓練で治療します。排尿訓練で改善が見られない場合は、薬物療法を選択することもあります。ただし、何らかの疾患が隠れている時はその治療が優先されます。

<まとめ>
子どもの排泄障害は、主に尿失禁が多い遺尿症と便を漏らす遣糞症に分類されています。遺尿症には夜尿症と昼間遺尿症などのタイプがありますが、診断には様々な検査が必要です。治療には排尿訓練や場合によっては薬物療法を行いますが、心理的なことも影響するため親子ともに前向きに取り組むことが大切です。


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