肌トラブル

2017/02/10

“残留刺激のない安心な洗たく”セミナーで、最近話題の香りトラブル&肌トラブルについて学んできた<後編>

この記事の監修/執筆

イクシル編集部

“残留刺激のない安心な洗たく”セミナーで、最近話題の香りトラブル&肌トラブルについて学んできた<後編>

洗濯後の衣類に残る成分が、様々なトラブルを引き起こしていることをご存知ですか?例えば、かゆみなどの皮膚トラブルや香りが強すぎるあまり周囲に影響を与えたり・・・。そこで、無香料・無着色のヤシノミランドリーシリーズでおなじみのサラヤ株式会社と、特定非営利活動法人せたがや子育てネットがタッグを組み、子育て世代の家族を招いて正しい洗濯知識を得るためのセミナーを開催しました。妊活・妊娠・子育て世代のみならず、誰もが気になる“残留刺激の香りトラブル・肌トラブル”と“安心安全な洗たく”について知るべく、セミナーに潜入してきました。(取材・文/たなべりえ)

「洗濯洗剤と肌について」平田 雅子 院長

【人体に有害な蛍光増白剤を知っていますか?】

みなさんは「蛍光増白剤」をご存知ですか?実は多くの洗濯洗剤に入っている成分です。これは汚れを無色にするのではなく、目に見えない紫外線を吸収し、黄色みを打ち消して見た目の白さを際立たせる効果がある染料の一種です。この蛍光増白剤は人によっては皮膚刺激となったり、発がん性も疑われています。その証拠として、トイレットペーパーやマスクなど肌に触れる商品への使用禁止が薬事法で定められていますし、食品への使用も食品衛生法で禁止されています。また、乳児用品への使用は極力避けるべきとも言われている成分です。

蛍光増白剤入りの洗剤で洗濯すれば、もちろん洋服に付着します。しかも蛍光増白剤は水溶性の染料なので、汗をかいたら溶け出して皮膚に付着してしまうのです。ですから汗をかきやすい子どもの衣類への使用は要注意ですよね。また、蛍光増白剤入りの洗剤で洗った布ぶきんを食べ物に直接かけておくと、その成分が食べ物に移ってしまいます。知らずにその食べ物を食べると、体内に蛍光増白剤を入れてしまうことになるのです。

【肌トラブルは洗濯洗剤への意識を変えて】

汚れをしっかり落としたいと思うばかりに、洗剤を規定量より多く使っていませんか?それにより衣類に洗剤が残りやすくなり、肌トラブルの原因につながりますので注意が必要です。肌トラブルの予兆がある症状としては、下着のゴムや縫い目のあたる部分がかゆくなる、静電気が頻繁に起きる、肌が粉を吹いている、夕方になると顔がつっぱる、ヘルペスやじんましんが出やすい等あります。また、妊娠中や産後の方、脱毛処理をした、偏った食事、ダイエット中、睡眠時間が少ない、ストレスや疲労がたまっている等、肌トラブルにかかりやすい生活状況にも気をつけましょう。

肌トラブルはいつでも突然発症する恐れがあります。生活習慣を正すことはもちろんですが、身近に使用している洗濯洗剤の成分を知り、使い方を見直していくことも大切です。その意識から変えていくことが、肌トラブルの解決につながります。

「柔軟剤と香りについて」馬渕 知子 院長

【日本人に過度な香りは不要? 香りブームの弊害】

私たち日本人は毎日お風呂に入る習慣もあり、とてもキレイ好きな国民ですよね。また、料理でも出汁を使う等、繊細な味覚や嗅覚も持っています。つまり、日本人は清潔であり、香りにもとても敏感な国民性なのです。それなのに、最近の洗剤・柔軟剤は、 “ほんのり香る”から“しっかり香る”という香りブームが起こっています。この強い香料の残留が、様々なトラブルを引き起こしているのです。

特に会社や学校などの集団の場では、自身の香りが周囲にどんな影響を与えているのかなどの配慮が必要です。しかし、香りに対する反応や認識は、どんなに不快に思っても表面化しにくい傾向があると思います。
例えば、タバコは身体に害があるとされているため、分煙化など対策が進んでいます。ですが、柔軟剤の香りは害があるという認識がありません。むしろオシャレや好みで香りをまとっている人も多く、全く対策が進んでいないのが現状です。しかし、香りも周囲に迷惑をかける行為だという意識が重要なのです。

【化学香料はアレルギー発症の恐れアリ!】

香りの弊害は単に不快な気分になるだけでなく、アレルギー発症の恐れもあります。近年の化学技術はとても進化しています。化学香料もナノ化技術が進歩し、簡単に体内に進入してしまうのです。そして血液を通して全身にまわって蓄積され、アレルギー発症につながってしまいます。それから、香りが強い柔軟剤を使っている妊婦さんの場合、出産の時に羊水からその香りがすることがあります。羊水は血液からできているので、多量の化学香料をあびていると香りがするのは当たり前なのです。母乳も血液からできていますので、妊婦さんや子育て中のお母さんは特に注意してほしいと思います。

また、アレルギー体質は遺伝要素が強いといわれ、3親等までは発症リスクが高い傾向にあります。強い化学香料によって、アレルギー発症リスクを高めることは避けたいですよね。柔軟剤の本来の目的は、皮膚と衣類との摩擦を防ぐことです。つまり、香りに頼らない柔軟剤を選ぶことが大切なのです。洗剤や柔軟剤の本当の役割を見つめ直し、もう一度原点にかえってほしいと思います。

「セミナーに参加して」山田 まりや さん

サラヤさんの洗濯洗剤は以前から使わせていただいています。以前はアレルギーなど全くない体質だったのですが、結婚・出産などの環境の変化もあって、最近では洋服の当たり具合や生地の相性など、肌への負担を多少感じるようになりました。特に、舞台の稽古などで大量の汗をかいた時などは、肌への違和感をより強く感じることがあります。本日、先生方のお話しを伺って、それらの違和感の原因がわかり、これまでの様々な疑問に納得できることが多くあり、とても勉強になりました。

現在、私の家では柔軟剤を使わず洗濯洗剤のみで洗濯をしています。先生方もおっしゃられていましたが、街中にはありとあらゆる香りが溢れています。私はこれを“香り爆弾”と勝手に命名していますが、周囲が困るような香りをまき散らす方もいらっしゃいます。香りは好みもありますし、奥がとても深いと思います。私の息子も、強すぎる香りが苦手みたいです。親の役割として、小さい時から自然の香りに触れさせてあげて、自然の香りを好む人になってほしいと願っています。

【編集後記】

当日はキッズスペースも用意され、ご家族での参加も多くて終始和やかムードでした。医療や香りの専門家の方々のお話しは、分析やグラフを交えた大変分かりやすい内容で、とても勉強になりました。これまでの洗濯では、汚れを落とすことや仕上がりの良さを追求するだけで、洗剤による残留物や香りトラブルについてなど、あまり深く考えていませんでした。今後の洗たく洗剤の選び方や、毎日の洗濯に対する姿勢を見直すよい機会になった有意義なセミナーでした。
(取材・文/たなべりえ)


  • このエントリーをはてなブックマークに追加