産後の体調不良

2017/02/10

産後の下痢と便秘は、母乳の授乳と関係ある?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

産後の下痢と便秘は、母乳の授乳と関係ある?

完全母乳を行っているママの中には、便通のコントロール出来ず下痢や便秘を繰り返している方もいます。授乳によるホルモンの働きや水分摂取量は、便通に影響するのでしょうか。専門家にお聞きしました。

産後3カ月のママからの相談:「便秘と下痢のコントロールが出来ない。授乳は便通に関係する?」

妊娠後期から、便秘で悩まされています。産後も完全母乳のため、最初は便秘で便が硬く排便の度に出血していました。便秘を予防するためにも、水分を多く摂りヨーグルト等の乳酸菌も摂るよう心掛けています。しかし、最近は一変して下痢になり、授乳の途中でお腹が痛くなります。授乳と下痢には関係があるのでしょうか。下痢にならないように水分を控えると便秘になるので、とても悩んでいます。(30代・女性)

授乳では下痢や便秘にはならない?

授乳で腸が刺激され下痢になる可能性も考えられるようですが、便秘になることは無いようです。授乳で下痢になるかどうかは、専門家の中でも様々な意見があるようです。

授乳することでプロラクチンというホルモンが分泌され子宮が収縮しますが、この時の子宮の収縮が腸を刺激しているのかもしれません。下痢だからと水分を控えると身体が脱水状態になり、更に便が固くなります。(産科婦人科看護師)
完全母乳が便秘の原因となることはありませんので、安心して母乳育児を続けてください。排便の度に出血されるようで、頑固な便秘だったようですね。現在は下痢に悩まされているようですが、これも母乳を与えることでお母さんが下痢になることはないので安心して下さい。(看護師)

下痢でも便秘でも、水分は1日2Lを心掛けて

便秘の時も下痢の時も、水分をしっかり摂るよう勧められています。腸内環境を整えるために乳製品の摂取は効果的ですが、乳製品の摂取が体質に合わない場合もあります。ご自身の状況に応じて対策しましょう。

便秘の時も下痢の時も、水分は充分に摂ってください。母乳は血液からできていますから、血液を作るために水分を必要とします。1日に2000mlを目安に、温かい物を飲んでください。お腹を冷やさないようにし、ストレスや疲れを溜めないようにしてください。また、乳製品や発酵食品を心掛けて摂ってください。育児で大変だと思いますが、ホルモンバランスを整えるために睡眠を取り、疲れを残さないようにしましょう。(産科婦人科看護師)
下痢の原因は、ヨーグルトや乳酸菌の影響も考えらえます。乳酸菌やビフィズス菌の種類はかなり多く、個人の腸内にどんな菌がどんな割合で定着しているのかは人それぞれです。つまり、自分には合わないビフィズス菌や乳酸菌もあるのです。摂取する乳製品を変えることで、改善が見込めるかもしれません。(看護師)

完全母乳の場合は、体調管理が大切です。授乳が便通に影響するのかどうかは専門家の間でも意見が分かれるようですが、基本的な対処法は水分を十分に摂りストレスや疲れを溜めないことです。


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