流産

2017/02/13

流産予防の注射は次回も必要でしょうか?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

流産予防の注射は次回も必要でしょうか?

妊娠中のホルモン数値が低いと、流産予防の注射治療を打たなければならない場合があります。前回注射で治療した場合、次回も同じ治療が必要なのでしょうか。

流産に関する相談:「流産予防の注射について」

不妊治療の末、第一子を妊娠・出産しました。その時ホルモンの数値が足りないため流産しやすいと言われ、7~8週目頃から流産予防の注射を打ちました。今後、次の子の時も妊娠したら注射を打たなければ流産しやすいのでしょうか。ちなみに現在は自然に排卵出来ているらしく、不妊治療はしていません。(30代・女性)

注射の理由とは・・・?

あるホルモンの分泌が少ないと、流産しやすくなると言われています。流産を予防するための注射とは、どのようなものなのでしょうか。

数値が低いと言われたホルモンは、おそらく「プロゲステロン(黄体ホルモン)」でしょう。プロゲステロンは子宮内膜を厚くし、着床出来る環境を作るとともに妊娠を維持する働きをします。そのプロゲステロンの分泌が少ないと妊娠を維持出来ず流産する可能性があるので、筋肉注射をしてプロゲステロンを補充します。(看護師)
打たれた注射は、黄体ホルモン注射だと思われます。黄体ホルモン値が低いと受精卵が着床しにくく、妊娠しても流産しやすくなります。そのため、妊娠7~8週に胎盤が出来上がって黄体ホルモンの分泌が多くなる頃まで、妊娠を継続させるために注射をして黄体ホルモンの補充をすします。子宮内環境によっては、7~8週以降も継続する場合があります。(婦人科看護師)
プロゲステロンの分泌が少ないと、「黄体機能不全」と診断されます。分泌が減少する原因は様々ですが、脳から分泌される卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌が少ないこと、高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群などの疾患があることなどが主な原因とされています。(看護師)

次回も注射を受ける必要はある?

前回黄体ホルモンの注射を受けて無事に出産したという相談者さんですが、第二子の妊娠・出産の場合も同じように注射を受ける必要があるのでしょうか。

排卵を起こすホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)、妊娠を維持するためのホルモンはプロゲステロンです。排卵が周期的に起こっていても、プロゲステロンの分泌が少ないと妊娠を維持出来ないので、場合によっては次回もプロゲステロンの補充が必要になる可能性はあるでしょう。一度産婦人科で今後の妊娠計画について、相談してみてください。(看護師)
黄体機能不全の人は、不妊になったり流産しやすいと言われています。次の妊娠でも、ホルモンの数値や状況によっては注射による黄体ホルモン補充が行われる可能性はあるでしょう。(婦人科看護師)
不妊治療や流産の経験がある方には、流産予防として注射をすることも多いようです。高温期が短い、生理前出血がある等の症状は黄体機能不全のサインの可能性があります。(婦人科看護師)

治療が必要かどうかは、その時の数値に左右されるようです。妊娠時のホルモン数値によっては、前回と同じ治療が必要になると認識しておきましょう。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加