妊娠検査薬の基礎

2017/02/21

妊娠検査薬が陰性でも病院では妊娠と診断。どうして?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠検査薬が陰性でも病院では妊娠と診断。どうして?

妊娠検査薬は、自宅で簡単に妊娠の可能性を検査出来るキットです。信ぴょう性についてはかなり高いようですが、検査薬で陰性だったのに実際には妊娠していたというケースもあるのでしょうか?専門家に聞いてみました。

妊娠検査薬についての相談:「妊娠検査薬では2回陰性だったのに、病院を受診すると妊娠と診断」

3週間くらい生理がこなくて、人生で初めて妊娠検査薬をしましたが、反応は出ませんでした。しかし心配になり病院に行くと、妊娠が発覚しました。検査薬で陰性だったのに妊娠は本当なのかと不安になり、帰宅してから再度検査薬を使いましたが、やはり妊娠反応は出ませんでした。今の時代、市販の検査薬も信頼出来ると思うのですが、病院の先生の診断とどちらを信じていいのか分かりません。(20代・女性)

妊娠検査薬は尿中に排出されるホルモンに反応

妊娠検査薬は、尿の中に排出されるホルモンにより陽性反応が出ます。しかし何らかの原因で、ホルモンの量が少なかったり多すぎて反応しないことがあるようです。

妊娠検査薬は、使用する時期や判定法について説明書に記載されている条件を満たしていなければ、正しい判定は出来ません。検査薬は、受精卵が着床した後に分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが尿に混ざる事で反応します。尿中のホルモンの量が少なかったり、水分を摂って尿が薄い状態だったりすると反応しにくい場合があります。(産科看護師)
妊娠検査薬は尿中のホルモンの数値を測っているので、分泌量が多すぎると反応しないことがあるようです。例として、多胎妊娠時は検査薬が反応出来る数値を越えてしまうため、陰性と出るケースもあります。(循環器内科看護師)

妊娠検査薬の精度は100%ではない

確かに妊娠検査薬の精度は高いのですが、先述のようにその信ぴょう性は100%ではないようです。検査薬で陰性と出ても、病院で妊娠判定が出たのなら病院の診断の方が正しいと言えるでしょう。

日本の検査薬は90%以上の信頼性がありますが、検査薬で陽性が出ても妊娠確定ではありません。病院のエコー検査で胎嚢が確認されて妊娠確定となるため、検査薬で陰性でも妊娠の可能性があれば病院で検査しなければなりません。検査薬より、病院での検査が確実です。(産科看護師)
既に病院を受診して妊娠という事実を伝えられている以上、妊娠は確実ではないでしょうか。検査薬も確かに精度は高いですが、100%ではありません。検査薬のパッケージにも小さい字ですが、妊娠していても反応しないケースがあることを書いてあるので、何らかの原因で判定出来なかったのでしょう。(循環器内科看護師)

妊娠検査薬は精度が高いものの100%ではなく、病院を受診して妊娠と言われたのなら、医師の診断が正しいようです。妊娠検査薬はあくまでも妊娠の可能性の有無を知るための物で、最終的には病院で診断してもらう必要があります。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加