むくみ

2017/02/23

足のむくみや高血圧は妊娠高血圧症?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

足のむくみや高血圧は妊娠高血圧症?

妊娠中に妊娠高血圧症になる確率は約4%と言われ、妊娠中期以降に高血圧の症状が現れます。妊娠高血圧症になると、母体だけでなく胎児の発育にも影響があるのでしょうか。専門家に聞きました。

30代の女性からの相談:「妊娠中の浮腫みや高血圧と、36週で早産になったことは関係があるの?」

妊娠中に足が浮腫み血圧も高めだったため、塩分や食事量を控えてなるべく歩くようにしていました。しかしお腹の張りがあり安静を勧められたので家で過ごしたためか、浮腫みが酷くなり夜間痛みで目が覚める程でした。浮腫み予防の靴下を履いたり、冷たい物を控えるうちに少しだけ改善しました。その後、36週で早産しました。浮腫みや高血圧があると、早産になるのでしょうか?(30代・女性)

浮腫みや高血圧は妊娠高血圧症だった可能性が…

専門家の意見では、妊娠高血圧症であった可能性が考えられるようです。妊娠高血圧症は、妊娠20週以降に高血圧やタンパク尿がある場合に診断され、浮腫みもその症状に含まれています。2005年以前は、妊娠中毒症と言われていました。

浮腫みや高血圧は、妊娠高血圧症候群の症状です。以前は妊娠中毒症と言われ、高血圧・タンパク尿・浮腫みのいずれか一つ見られれば、中毒症と診断されました。日本産科婦人科学会が2005年に妊娠高血圧症候群と改名し、妊娠20週以降から産後12週まで高血圧が見られる場合を妊娠高血圧、高血圧にタンパク尿を伴う場合を妊娠高血圧腎症と定義しました。(産科婦人科・看護師)
妊娠中に血圧が高く浮腫みがあるということは、妊娠高血圧症候群だったのではないでしょうか。しかし早産で生まれてきても、お子さんのこれからの成長には差がありません。(看護師)

妊娠高血圧症では、赤ちゃんに栄養が届かず早産の原因に

妊娠高血圧症になると赤ちゃんとママを繋ぐ胎盤の血流が悪くなり、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、早産のリスクが高まりますし、危険を避けるために故意に出産を早めるケースもあるようです。

妊娠高血圧が発症しやすいのは妊娠32週以降で、重症化すると胎盤から酸素や栄養が行き届かず、発育不全や低出生体重児・胎盤早期剥離・子宮内胎児死亡などのリスクが高まります。胎盤の血流が悪くなり、早産を起こしやすくなります。母子共に危険と判断されれば、予定日を待たずに出産を早めることもあります。症状が現われたら、塩分制限や運動で悪化しないようにします。(産科婦人科・看護師)
妊娠高血圧症の場合は、早産のリスクが高くなります。早産にならないために産科の医師やスタッフは体重管理や塩分・血圧管理について、妊婦さんに説明します。お腹の赤ちゃんは母親と同じ血液で栄養を摂っており、母親が食べた物から血液を通して栄養が胎児に送られます。母体の体調が悪ければ、胎児にも十分な血液循環がなされません。(看護師)

専門家の意見では、妊娠高血圧症であった可能性があるようです。妊娠高血圧症になると早産のリスクが高まるため、妊娠中期以降の高血圧や浮腫みには体重管理や塩分制限をして注意が必要です。


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