体外受精の基礎

2017/03/05

体外受精の胚移植のタイミング。初期胚移植と胚盤胞移植どちらが良い?

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体外受精の胚移植のタイミング。初期胚移植と胚盤胞移植どちらが良い?

体外受精が成功し出産に至るには、受精卵がうまく着床し妊娠が継続しなければなりません。受精卵を初期の段階で子宮に戻すのと、成長して胚盤胞になった状態で戻すのとでは、どのような違いがあるのでしょうか。

体外受精歴4年のママからの相談:「妊娠後2回の流産。初期胚移植と胚盤胞移植どちらが成功しやすい?」

子宮内膜症と卵巣嚢腫があり、2年前に胚盤胞移植で第1子がようやく出来ました。現在2人目の不妊治療を開始し2年が経ちますが、採卵出来ても空砲だったり受精確認が取れません。医師から初期胚で戻すよう提案され2度着床し妊娠しましたが、2回とも7週で稽留流産しました。受精卵の質の問題か、子宮環境のせいなのか分かりません。アドバイスをお願いします。(30代・女性)

初期胚移植と胚盤胞移植。どちらにもメリットとデメリットが…

初期胚移植の場合は、移植出来ても移植した後に胚が育たないというリスクがあります。また胚盤胞移植の場合、移植出来ると妊娠率が高い反面受精卵が胚盤胞になるまで育たず、移植に至らないことがあるようです。

初期胚移植にするか、少しでも確率の高い胚盤胞移植にするかお悩みかと思います。初期胚移植の場合、受精が確認されれば2~3日で移植されます。胚盤胞移植の場合妊娠率が高い反面、受精卵が胚盤胞まで育たず移植そのものが出来なくなることがあります。受精卵にとっては培養液の中よりお母さんの子宮の中の方が良いので、初期胚移植を勧める医師もいます。(看護師)
胚盤胞移植は受精卵の培養期間が長く、自然妊娠で受精卵を着床させるのと同じタイミングで卵子を子宮に戻すので妊娠の確率も上がります。しかし途中で成長が中断することもあるので、移植が出来ないこともあります。初期胚で移植をしても、うまく成長するとは限りません。(看護師)

妊娠初期の流産は、子宮ではなく受精卵の問題かも。医師とよく相談を

妊娠初期の流産には、子宮の環境よりも受精卵の質の問題が関わっているケースが多いようです。いずれにしても移植を初期胚あるいは胚盤胞の状態で行うかは、担当の医師とよく話し合って決定してください。

着床・妊娠に至るまでは子宮環境が大切ですが、妊娠の極初期での流産は受精卵に問題があり、お母さんがいくら頑張っても防ぎようがないことがほとんどです。今後はどちらの移植にするか、医師とよく相談して自身が納得のいく方法を選んでください。(看護師)
妊娠初期の流産の多くは、赤ちゃんや卵子に原因がある場合がほとんどだと言われます。初期胚か胚盤胞のどちらが良いのかは、難しい問題です。着床の確率だけなら胚盤胞の方が良いですが、中には初期胚で移植して子宮内で発育させた方が良いケースもあります。医師に初期胚の発育状況を確認し、判断した方がいいでしょう。(看護師)

体外受精で初期胚を移植するのと、胚盤胞を移植するのとでは違いがあります。伴うリスク・成功率・胚の発育などを担当の医師とよく相談し、納得した上で移植をしてください。


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