体外受精の基礎

2017/03/05

不妊治療、どの段階で体外受精に進むべきですか?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

不妊治療、どの段階で体外受精に進むべきですか?

妊活という言葉が定着し不妊治療に対する理解も広まってきたとはいえ、具体的にはどのようなことか分からない人も多いと思います。40代の友人から体外受精を勧められた妊活中のプレママからの相談に、専門家はどのように回答しているでしょうか。

妊活中の女性からの相談:「不妊治療で体外受精を考えるタイミングは、いつですか?」

妊活を始めて9カ月目の31歳です。自己診断ですが、基礎体温や生理周期に異常はないので病院での検査を考えています。43歳を超えた妊活中の友人から、一刻も早く体外受精をするべきだと言われました。友人は医師から本当に子どもが欲しければ、すぐ不妊治療を開始して早い段階で確率の高い体外受精に進むべきと言われたそうです。体外受精のイメージがわかないのですが、どの段階で体外受精を考えるべきですか?(30代・女性)

自然妊娠の確率は20代~30代は20%~30%、40代は5%

年齢が上がるにつれ自然妊娠の可能性は下がるとはいえ、30代は自然妊娠出来る可能性はあります。しかし卵子の寿命は短いですので、タイミングを計ることも大事です。

日本産科婦人科学会によると、35歳以上の初産を高齢出産と定義しています。女性は30歳を過ぎると妊娠能力が低下していき、40歳を超えると自然妊娠の確率は5%にまで減少します。更に流産や障害児の発生率が高くなるため、少しでも早く妊娠することが望ましいです。(産婦人科看護師)
経験者からのアドバイスなので信憑性があるとお考えのようですが、友人の方と相談者さんでは年齢が違いますよね。40歳を超えると、自然妊娠が出来る可能性は5%を切ります。しかし、相談者さんはまだ自然妊娠を諦めるような年齢ではありません。(看護師)
20代~30代では、自然妊娠出来る可能性は20~30%程度あります。驚いたかもしれませんが、意外にも30%程度なのです。9カ月では不妊にはなりませんので、まずは排卵日前に性行為を行ってはいかがでしょうか。(看護師)
多くの方は避妊せずにセックスすれば妊娠すると思っているようですが、卵子の寿命は24時間と短く排卵日を過ぎては妊娠出来ません。精子の寿命も3~7日程度なので、排卵日前1週間を目安に行為をしてそれでも妊娠の兆候がなければ夫婦揃って受診してください。(看護師)

不妊治療は、まず夫婦揃って受診を

不妊治療は、タイミング法・排卵誘発剤・体外受精と段階があります。年齢を重ねている場合、早めに次の治療に移る必要があります。

一般的に夫婦共に身体に問題なければ、治療はタイミング法から始まります。妊娠出来ない場合は個人によって異なりますが、半年を目安に排卵誘発剤→人工授精→体外受精へとステップアップしていきます。体外受精でも100%妊娠出来るとは限りませんので、年齢を重ねると早い段階でのステップアップを勧めます。(産婦人科看護師)
夫婦どちらかの身体に問題があれば、その治療から始めなければなりません。お子さんをご希望でしたら、早めにご夫婦で受診することをお勧めします。(産婦人科看護師)

30代は自然妊娠出来る可能性はありますが、年齢を重ねるにつれて確率は下がっていきます。排卵日前後に行為をしても妊娠出来ないようでしたら、夫婦揃って受診してみましょう。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加