体外受精の基礎

2017/03/06

体外受精の手順や排卵誘発剤の使用に基準はある?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

体外受精の手順や排卵誘発剤の使用に基準はある?

不妊治療で使用する薬の代表的なものが、排卵誘発剤です。様々な種類があるため、治療を行うにあたり混乱する人もいるようです。排卵誘発剤の使用や体外受精の進め方には、基準があるのでしょうか。専門家が回答しています。

不妊治療についての相談:「体外受精の手順や排卵誘発剤の使用に基準はありますか?」

不妊治療の際、採卵する時に排卵誘発剤を使って卵胞をたくさん作ろうとします。どのような基準で使用するのでしょうか?また、その手順は決められているのでしょうか。体外受精は医師の技量に頼るところもあって、不明な部分も多いです。投薬しながらその都度エコー等を行って反応を確かめると思いますが、年齢の関係や卵胞の数によって排卵誘発剤の使用を決めるのでしょうか?(30代・女性)

質の良い卵子を育てるために使用

不妊治療で排卵誘発剤を使用するのは、卵胞を増やすだけでなく卵子の質を高めて妊娠の確率を上げる目的があります。

一般的に不妊治療ではタイミング法から始め、排卵誘発剤→人工授精→体外受精と半年程を目安にステップアップしていきます。しかし、年齢を重ねると卵子が老化して妊娠しにくくなるため、早い段階でステップアップすることもあります。(産婦人科看護師)
排卵誘発剤は卵巣で成熟する卵胞を増やす効果がありますが、不妊治療で使う目的は質の良い卵子を育てることです。正常に排卵が起きていても、卵子の状態が悪いと妊娠出来ません。(産婦人科看護師)
通常毎月1個の卵子が排卵されますが、排卵誘発剤によって2~3個の排卵が起こるとそれだけ妊娠の確率も高くなります。(多胎妊娠の可能性がありますが)誘発剤を使用したら卵胞の成長を確認し、タイミングを計るために卵子の個数ではなく卵子の質が大切になります。(産婦人科看護師)

年齢やホルモンの数値でも治療方法が異なってきます

不妊治療には治療を受ける人の状態にあわせたガイドラインがあり、年齢やホルモンの数値、患者側が負担出来る費用によって様々な方法が選択されます。

年齢は大きなポイントです。35歳を超えると高齢出産と定義されていますし、妊娠する可能性もその年齢を境に低下していきます。ご指摘の通り、体外受精は手技によって結果に差があるのも事実です。誰にでも同じ方法を選択しているのではなく、治療を受けられる方の状態に合わせてガイドラインが存在しています。(看護師)
年齢や採血結果でのホルモンの数値、負担出来る費用から使用出来るホルモン剤や採卵方法が変わります。採卵方法などは施設によって個別性を出しているところもあるので、分からないことは実際にその医療施設で問い合わせてみましょう。説明を受けた上で、納得して治療を受けることが大切です。(看護師)

不妊治療では、年齢やホルモンの数値などで使用出来る薬や受けられる治療方法が異なってきます。治療のために負担出来る費用も変わってきますので、病院でよく説明を聞いて検討してください。


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