不妊治療

2017/03/07

タイミング法の次は人工授精じゃないの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

タイミング法の次は人工授精じゃないの?

不妊治療は一般的にタイミング法、人工授精、体外受精とステップアップしていきます。必ずしも順序通りではなく、飛ばして勧められることもあるようですが、そこにはどのような理由があるのでしょうか。

不妊治療に関する相談:「タイミング法から体外受精への移行を勧められました」

薬の服用とタイミング法を1年行ってきました。子宮外妊娠と流産を経験しましたが、治療期間や40歳という年齢のためか次は体外受精を勧められました。私としてはなるべく自然な妊娠を望んでいて人工授精が希望ですが、人工授精は妊娠率が低いそうです。体外受精に移行する方がいいのでしょうか?(40代・女性)

治療の進め方は個々の状況による

1年程タイミング法で進めてきて、次は人工受精ではなく体外受精を提案された相談者さん。ステップアップする際は、どのように進められるのでしょうか。

一般的な不妊治療は、子宮や卵巣に問題がなければ基礎体温や排卵誘発剤を使ってタイミング法から始めます。その後、半年くらいを目処に次の段階へステップアップしていきます。(産科看護師)
どのようにステップアップしていくかは一律に決まっているわけではなく、本人の年齢・状態・家庭の事情などを踏まえて検討します。(産科看護師)

自然妊娠は難しい年齢に

医療従事者によると、相談者さんはこれまでの経緯や年齢的なものを考慮してステップアップを勧められた可能性が高いようです。

年齢を重ねると、自然妊娠の確率は低下します。また、障害児の発生率や流産の確率が高くなります。今回は相談者さんが1年経っても妊娠に至らないことから、年齢を考慮してステップアップを勧めているのだと思います。(産科看護師)
自然妊娠の可能性は、40代では5%、45歳を過ぎると1%程度になります。年齢的なことだけでいうと、妊娠するには難しい年齢になっています。少しでも可能性のある方法に切り替えることがガイドラインのようなもので決まっており、ステップアップすることでより妊娠がしやすい配慮がなされます。(看護師)

体外受精を勧められた理由

相談者さんが自然妊娠に近い人工授精ではなく、体外受精を勧められたことについて医療従事者の意見を聞いてみましょう。

40歳での体外受精では妊娠率が約23%、無事に出産に至ったのが約16%です。この確率も年齢と伴に減少していきます。(産科看護師)
人工授精は受精するかどうかの確率的な問題がありますが、体外授精は受精した状態で母体に戻します。よって、いくつかのステップを省略している分、人工授精よりも体外受精の方が確率は高いと言えるでしょう。(看護師)

これから更に妊娠率が下がってしまうということはありますが、可能性はあります。人工授精よりも体外受精で進めていく方が、赤ちゃんに出会える確率は高いようです。


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