アトピー

2017/03/11

アトピー性皮膚炎にワセリンは効果的?それともNG?

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アトピー性皮膚炎にワセリンは効果的?それともNG?

子どものアトピーに悩むママは多く、少しでも良いと聞いた治療法は試してみたくなるものです。アトピー性皮膚炎にワセリンが効果的と聞き試したものの、逆に悪化してしまったという相談に対し、看護師さん達からのアドバイスです。

3歳児のママからの相談:「アトピー性皮膚炎に、ワセリンは良くないのでしょうか」

ネットの情報でアトピーにはワセリンが良いとかいてあったので、3歳の子どもに使用したところ逆に悪化しました。これまで色々な治療薬を試しても肌に合わずワセリンに期待をしていましたが、全身に塗ると痒みや小さな発疹が出始めました。まるでワセリンで皮膚を覆って、その中で熱や汗がこもったような状態に見えました。ワセリンは、アトピーに良くないのでしょうか?(40代・女性)

人によっては痒みの原因になることも

ワセリンを保湿目的で使用することは間違っていないようですが、人によっては新陳代謝機能の低下をもたらしたり、痒みの原因になることもあるようです。

ワセリンには黄色ワセリンと白色ワセリンがあり、不純物が取り除かれたものが白色ワセリンです。ワセリンはアトピー性皮膚炎に効果的と言われ、皮膚科でも白色ワセリンを処方することがあります。しかし、皮膚が赤くなったり、発疹やかぶれ等が起きて個人の肌質に合わない方もいます。(内科看護師)
ワセリンには保湿力があり乾燥を防ぐメリットはありますが、皮膚の新陳代謝機能が低下したり反対に痒みの原因となることがあります。ワセリンの使用により肌の状態が悪化した時は使用を中止して、皮膚科等で肌に合った軟膏やクリームを処方してもらいましょう。ワセリンと同じ作用のプロペトは純度が高く、アトピーに良いとされています。(内科看護師)
保湿の目的でワセリンを推奨することがありますが、ワセリンは皮膚の表面を覆って水分の蒸発を抑える物で潤いを与える物ではありません。(産科看護師)

アトピーの治療や効果は人それぞれ

ワセリンの使用でアトピーが改善した例もありますが、アトピーの治療やその効果について皆が同じではないようです。ワセリンで悪化したなら肌に合っていない可能性があるため、病院を受診したり他の薬を検討することが勧められています。

ワセリンは石油から作られており、以前は接触性皮膚炎を起こし問題になりました。しかし、最近は純度の高い物が使用されて肌トラブルはほとんど無くなりました。保湿でワセリンを使うのは悪いことではないですし、アトピーが改善されたケースもあるようですが、アトピーの症状は様々で治療法も色々です。ワセリンで悪化したのなら、別の種類の保湿剤が良いかもしれません。今後、医師の指示以外の薬を使う時は必ず事前に相談して下さい。(産科看護師)

ワセリンを使用してはいけないわけではないですが、その効果は人によって様々なようです。さらに、同じ個人でもアトピーの症状に応じてワセリンが症状にマッチする時や、逆に症状を悪化させることもあります。実際に肌の状態が悪化したのなら相談者さんのお子さんには合っていないのかもしれませんので、一度皮膚科を受診して今後の治療について医師と相談してみてはいかがでしょうか。


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